やっぱり新卒で3年は働かないとダメなのかな?
状況によるけど、3年働けば大丈夫って問題でもないよね
会社を辞めるタイミングはいつでも悩ましいものです。
とくに、新卒で入った会社の辞めるタイミングは難しいです。
辛い職場でも3年間は働いた方がいいという考えの人もいます。
そんな新卒入社後に辞めたいと思ったとき、転職したいときの考え方についてご紹介します。
目次
基本的な考え方
退職や転職に対する基本的な知識がないと、噂をうのみにしたり、本当に大事な要素を見落としてしまったりします。
抑えておきたい基本的な考え方を列挙していきます。
- 若いときの方が転職をしやすい
- 転職1回、2回は直近では大きな問題にならない
- 社内で解決できる問題もある
- 転職のリスクは抑えられる
1.若いときのほうが転職をしやすい
転職において年齢は非常に重要です。
若ければ若いほど、ポテンシャルが重視され、スキルや経験の条件は緩いです。
20代に関しては、未経験でもチャンスに溢れていて転職で不利にはなることは少ないです。
以下のようなイメージで認識しておきましょう。
年齢の影響
- 新卒(ポテンシャル超重視)
- 既卒・第二新卒(ポテンシャル重視)
- 30歳未満まで(専門性も考慮、未経験はここまで)
- 35歳未満まで(高い専門性が必須、マネジメントも考慮)
- 35歳以上(高い専門性やマネジメントが必須)
2.転職回数1回、2回は問題ない
転職回数1回、2回はあまり問題になりません。
新卒での転職は転職1回目となるので、この時点で問題となることは少ないです。
ただ、転職が何回も続くと問題になることを認識しておきましょう。
転職回数の影響
- 転職回数
- 2回まで(多くの会社で問題なし)
- 3回以上(一部の会社で選考に通りにくくなる)
- 転職回数に対する年齢
- 20代で2回まで(多くの会社で問題なし)
- 30代で4回まで(一部の会社で選考に通りにくくなる)
- それ以上(多くの会社でネガティブに取られる)
3.社内で解決できる問題もある
仕事を辞めたいと考えると、転職がすぐに思い浮かぶかもしれません。
ただ、転職以外にも社内で解決する選択肢はあります。
- 上司と合わない場合には、上司を変えてもらう
- 仕事が合わない場合には、仕事を変えてもらう
- 部署の雰囲気が苦手なら、部署を変えてもらう
小規模な会社では難しいものもありますが、ある程度の規模の会社であれば、対応できる可能性も上がります。
4.転職のリスクは抑えられる
新卒での就職は知識がない中で判断するため、どうしても失敗しやすいです。
それに対して、転職は利用するサービスや転職前に評判を確認したりすることでリスクを抑えられます。
新卒でうまく行かなかった人でもまったく問題なく対策はできます。
辞めていい場合
まず、辞めていい場合を見ていきます。
こちらは比較的わかりやすいです。
- 会社や仕事に大きな問題がある
- 肉体的・精神的に辛い
- 現状の不満が解消される見込みがない
たとえば、パワハラが横行していたり、入社前の説明と業務内容や契約内容が違ったりする場合です。
法に抵触していなくても、3ヶ月で社員が半分辞めたり、自分が肉体的・精神的に疲弊したりする場合には、退職しましょう。
限界を迎える前に避ける
よくありがちなミスは限界まで続けてしまうことです。
ギリギリまで頑張った結果、退職した後もダメージが残ってしまい、その後のブランクが長くなってしまう人もいます。
転職回数が増えることは、リスクになりえますが、病気で離職してブランクが長くなる方が本人の心身的にもキャリア的にもよくありません。
やばいと思ったらまず、辞めるのがベストです。
社内の解決策は検討する
もし、そこまでではないという場合には、社内の解決策も検討しましょう。
自分の所属していた会社でも営業はブラックでもそれ以外の職種はそこまで悪くないということがありました。
同期の中には営業で退職寸前になったものの、人事などに移ってから元気に勤務を続ける人もいました。
上司の上司や人事に相談すると、思わぬ解決策が見つかるものです。
考えた方がいい場合
転職はそれなりにリスクがあるので、安易に繰り返してしまうのはよくないです。
注意が必要なのは以下の2パターンです。
- 問題が一時的な場合
- 短期離職が続いたり、転職回数が多かったりする場合
一時的な場合
突発的に辞めたくなることは誰しもあります。
「ちきしょー転職だ」という転職サイトの広告もあったくらいです。
ただ、研修であったり、繁忙期であったり、異動前だったりする場合には、様子を見たほうがいいかもしれません。
日常的な業務で辞めたくなるのは、根本的な問題の可能性が高いです。
ただ、特別な事情があったり、すぐに環境が変わったりする場合には少し様子を見て本当に辞めるべきかを考えましょう。
転職のカードは、ジョーカーみたいなもので強力ですが、使える数に限りがあります。
本当に重要なタイミングで使いましょう。
短期離職や転職が続いている場合
一言で言うと、あなたの市場価値が低いときは注意が必要です。
ネガティブなパターンに入り込む可能性が高くなります。
たとえば、3ヶ月での転職が2回続いたりしたうえで、今の会社を半年で辞めたいといった場合です。
なぜ離職が続いてしまうのかをちゃんと考えた方がいいです。
- 評判を確認しないでブラック企業に入社してしまうのか
- 職場の人間関係が苦手なのか
- 突発的に退職してしまうのか
- 会社勤めがそもそも向かないのか
20代で選択肢がなくなることはほとんどありませんが、年齢が上がるにつれて、加速度的にきつくなっていきます。
できるだけ早いタイミングで対処できるようにしましょう。
転職の5つのポイント
ここからは転職活動のポイントをプロセスごとに見ていきます。
転職活動のプロセスは大きく5つあります。
- 自己分析をする
- 求人探しをする
- 選考書類を送る
- 面接を受ける
- 内定をもらい、退職する
就職活動を経験している人も多いかと思うので、イメージが掴めると思います。
注意点を中心にそれぞれを見ていきます。
1.自己分析をする
就職活動のときにしっかりしたという方も改めてやりましょう。
退職理由を明確にする
退職理由は面接でも必ず聞かれますし、自分が働いてみたうえでの気づきを考える上で有効です。
転職を考えるということは、多かれ少なかれ不満があるということです。
よくある不満はこのようなものです。
- 業務内容
- 給料や福利厚生
- 労働条件(残業・休日出勤なども)
- 社風、労働環境
- 人間関係
- 会社や職種の将来性
不満だけでなく、満足したことも必ず押さえておきます。
満足した点を見逃していて、次の会社ではそれが退職してしまうといったこともあります。
自分の価値観を考えるきっかけにもなります。
自分の価値観を明確にする
転職理由を考える過程で気づく部分もあると思いますが、自分がどのようなことを大切にするのかは考えましょう。
譲れないものをいくつか考えておくことが重要です。
仕事は物件探しと同じなので、あなたの要求すべてを満たすことは困難です。
もっとも重要な1つか、2つ程度を明確にしましょう。
業務内容なのか、給料なのか、社風なのか、人間関係なのかなどを考えておきましょう。
自分の将来を考える
価値観だけで進めると、直近は大丈夫ですが、将来的なキャリアの選択肢が減ってしまうことがあります。
自分の将来に関しても考えておきましょう。
これは非常に具体的なものでなく、方向性でも大丈夫です。
ロールモデルを探したり、ひたすらやりたいことを書き出したり、考え方はいろいろあります。
ほかの記事でも説明していますので、ぜひどうぞ。
2.求人探しをする
求人探しは新卒のときと同じ方法だけでは不十分です。
新卒のときには、リクナビやマイナビなどの転職サイトに登録する人も多いかと思います。
転職のときにもリクナビNEXTやマイナビ転職に登録するのは問題ありません。
ただ、ほかにも活用できるサービスが多数あります。
スカウト系のサービス
自分から探す方法だけでなく、登録しておいて連絡を待つ方法もあります。
- Facebookで登録できで、求人がレコメンドされるSwitch
- 自分の市場価値がわかり、スカウトも送られるMIIDAS(ミイダス)
転職エージェントの提案
新卒のときには自力で探す人も多いですが、転職では転職エージェントが非常に有効です。
あなたの代わりに、あなたにマッチした求人を紹介してくれます。
あなたが自分で気づいていないような仕事の提案もあるのがメリットです。
dodaやパソナキャリアやなどの転職エージェントもぜひ活用しましょう。
3.書類対策をする
選考書類ですが、転職では新卒のときのような変わったエントリーシートや質問が用意されることはありません。
- 履歴書
- 職務経歴書
の2点でだいたいどの企業も書類選考されます。
職務経歴書は超重要
履歴書はアルバイトや就活でも書くかと思いますが、職務経歴書ははじめて書く人もいるでしょう。
職務経歴書は経験した仕事の詳細を書くもので、履歴書以上に重要な書類です。
履歴書ほどフォーマットが決まっていないため、差がつきやすい書類でもあります。
書類はチェックしてもらう
自力で書くのもいいですが、転職エージェントでチェックしてもらった方がいいです。
dodaは選考書類対策にも力を入れていて、おすすめです。
書き方のポイント
このサイトでも別記事で書き方を解説しています。
ただ、これはあくまでも基本的な書き方であって、ベストなものはその人の学歴や職歴によっても違います。
dodaやパソナキャリアやなどの転職エージェントで見てもらう方がいいでしょう。
4.面接対策をする
選考対策の中でもかなり重要なパートです。
とくに、ポテンシャルは面接で見られます。
自分も第二新卒の面接を担当しましたが、書類でわからない部分は多いので、悩ましい場合には面接に呼びます。
多くの人にチャンスがありますが、面接でのコミュニケーションはかなり差があります。
たとえば、このようなものはかなり典型的な質問ですが、うまく答えられない人もいます。
- なぜ退職したのか・転職を考えたのか?
- 志望動機は? なぜ他の会社ではないのか?
- 自己PR
退職理由⇒志望動機⇒自己PRをちゃんと説明できるだけでも印象はまったく違います。
ちょっとした対策でかなりよくなりますので、可能なら実践練習もしましょう。
このプロセスを軽視している人は多く、かなりもったいないです。
転職エージェント、ハローワーク、出身大学のキャリアセンター、知り合いの人事でもだれでもいいので練習しましょう。
こちらもコンテンツがあります。
転職エージェントは必ず利用したい
このように、転職はかなり多くの注意点があります。
すべてを押さえようとすると、時間がいくらあっても足りません。
プロから無料で求人探し、書類対策、面接対策をもらえる機会は必ず活かしましょう。
転職というのは、多くの人は数回しか経験しないものです。
一方で、彼らは毎日のように転職を考えている人と会い、その人たちをサポートしています。
経験地がまったく違います。転職全体に関して、たとえばこのようなサポートが受けられます。
- 転職の進め方のアドバイス
- 該当業界・業種の求人状況
- 自分の希望に合った求人提案
- 行きたい会社に内定する可能性
- 書類・面接対策のアドバイス
あなたが自分だけで考えるよりも、はるかに効率的です。
一番のリスクは意思決定を伸ばした結果、手遅れになってしまうことです。
転職は成功確率を少しでも上げるために、転職エージェントに必ず相談しましょう。
いくつかおすすめの転職エージェントを紹介します。
5.内定をもらい、退職する
内定をもらった後の注意点は2つです。
本当に入社して大丈夫かを再確認する
せっかく内定をもらったら、入社前に会社のことを改めて確認しましょう。
1つは、できるだけ多くの人に会わせてもらうことです。
不安に思っていることを聞きましょう。
もう1つは、オンラインで評判を確認する方法です。
検索エンジンで「会社+評判」で検索したり、Vorkersや転職会議などの口コミサイトを使ったりしましょう。
ある程度有名な企業であれば、情報は手に入りますし、比較することも可能です。
自分の感覚だけで決めてしまい、入社後に気づくようなことは絶対に避けましょう。
しっかりと退職する
基本的には、内定をもらった後に上司に伝えるだけです。
「ご相談したいことがありますので、お時間をいただけますか」などと伝えて、MTGルームなどで伝えるのが一般的です。
さらに知りたい方は別記事もありますので、こちらもどうぞ。
さらに知っておきたいこと
ここでは、新卒の転職について見てきました。
ここで失敗してもやり直しがしやすい年齢ではあります。
基本を押さえて将来、後悔しないようなキャリアを歩んでいきましょう。
ほかにもキャリアや20代に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。