派遣社員への転職には気をつけて。働き方より大事なキャリア・職歴の話

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ゆか

派遣社員でずっと働くのもありだよね?

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まっくす

ずっと働きたいなら慎重に考えたいね

派遣社員というのは、やや特殊な働き方です。

正社員、契約社員、アルバイトのように直接採用でもなければ、短期で職場が変わることもあります。

自分の好きな仕事を選べますし、業務時間なども比較的柔軟ということもあります。

働き方は自由ですが、長期的には注意しないとキャリアの選択肢が狭まります。

ここでは、派遣社員になる前に知っておいてほしいことをお伝えします。

派遣社員になる前に知っておいてほしい3つのこと

1.長期的に給料が上がりにくい

派遣社員はやはり経済的なメリットは少ないです。

正規雇用と非正規雇用では大きな差があります。

  • 正規社員の平均給与は約487万円
  • 非正規社員の平均給与は約172万円
全体
平均給与
正規雇用
平均給与
非正規雇用
平均給与
男性 5,211 5,397 2,278
女性 2,797 3,733 1,481
全体 4,126 4,869 1,721

出典:国税庁 民間給与実態統計調査

20代のうちは差が小さいですが、年齢が上がっていったときに差がどんどん開いていきます。

大きな意思決定にはお金が関連するものも多いですが、こうした選択肢が取りにくくなります。

  • 結婚するとき
  • 家を買うとき
  • 車をかうとき
  • 子供を育てるとき

人はどうしても他人と自分を比べてしまう傾向にありますし、お金がないと不安になりやすいです。

2.キャリアの選択肢が限られやすい

20代のうちは、どんな仕事をしていてもポテンシャルが評価されます。

職歴がなくても、ニートでも正社員に採用されるチャンスはあります。

30代・40代になると、スキルや実績などの専門性が重視されます。

そのときに、正社員の人と比べても経歴的にも能力的にも不利になってしまいやすいです。

派遣社員の職歴は評価が低い

あまり本質的にはありませんが、派遣社員の職歴は契約社員や正社員と比較して評価がされにくいです。

IT企業、ベンチャー企業などはあまり気にしませんが、大手の日本的な企業ほど気にされます。

派遣社員というだけで、正社員になる能力がなかったと考える人がいるからです。

スキル・経験をつけるのが難しい

圧倒的な実力があればいいと考える人がいるかもしれませんが、派遣社員でスキル・経験を伸ばすのはかなり難しいです。

理由は以下のように複数あります。

  • 派遣社員は即戦力性を求められる
  • 研修や新しいスキル獲得の機会が少ない
  • 難易度の高い仕事や重要な仕事が任されにくい

相当努力したとしても、正社員の数倍難しいと思います。

年齢が上がってからの巻き返しが厳しい

このような背景から、キャリアの選択肢が狭くなりがちです。

多くの場合には、年齢が上がって実際になにか問題が起きたときに気づきます。

ただ、ここからの巻き返しが難しいのが現状です。

3.若いうちほど正社員は簡単になれる

正社員になるのは難しいと思っている人もいるかもしれませんが、若いうちは簡単です。

  • 20代であればポテンシャルが効きます
  • 30代も実績をうまくアピールできれば、十分可能です
  • 40代以降は不人気職種も狙えば十分に可能です

もし、正社員が難しそうで派遣社員を選ぼうとしている人がいたらぜひ正社員を狙ってほしいです。

もっとも簡単に正社員になれる可能性を知るためには、転職エージェントに相談することをおすすめします。

彼らは転職の成功に対して報酬をもらうため、あなたが難しそうであれば、率直に教えてくれます。

少しでも正社員になれる可能性を探りたい場合には相談してみてください。

転職のプロに聞くのが一番ですが、足を運べない人はMIIDASなどのサービスも活用しましょう。

あなたの市場価値を調べるサービスで以下のようにあなたの想定年収が出ます。

その上で、あなたに興味がある会社からオファーが来るので、登録しておいても損はないです。

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派遣社員でもいい人

ネガティブなことも書きましたが、すべての場合で派遣社員を避けるべきだとは思いません。

以下の3つのパターンは典型例です。

  • 30代で職歴なし、ブランクが5年といった経歴にハンデがある人
  • 週3勤務、時短勤務、勤務地などの制約が厳しい人
  • 派遣経由で、正社員を目指す人

1.経歴にハンデがあるパターン

本当に職歴がないまま、年齢が上がると、いきなり正社員は厳しい場合があります。

正確には可能なのですが、給料や労働環境に問題が起きやすく、不人気な職種に限定されてしまいます。

完全なポテンシャルで転職できるのは20代までです。

こうした人は少しでも早く経験を身につけることが大事なので、まずは派遣社員で働くのはありです。

ハードルが高い転職に関しては、年齢別にまとめています。

興味がある方はこちらもどうぞ。

2.制約が厳しい人

制約が厳しい人の場合には、派遣社員の働き方が有効な場合もあります。

典型的なのは、出産後の女性や介護で勤務地が限定されるような場合です。

理想的には正社員として働きつつ、その会社内で融通が効く働き方に変えてもらうことです。

ただ、なかなかうまくいかないことも多いでしょう。

制約が厳しい人は派遣社員の選択肢もありです。

求人の探し方

テンプスタッフセントメディアなどの大手の派遣サイトを利用するのが一般的です。

ワーキングマザーの場合には、女性に配慮した求人を扱うママワークスのようなサイトも有効です。

3.派遣をしながら正社員を目指す人

紹介予定派遣のように、正社員を目指すような働き方もあります。

自分がいた部署でも派遣社員からの直接採用の流れは何回も見ました。

大手の派遣サイトに相談するのがおすすめです。

おすすめは正社員

再度、お伝えしますが、個人的には正社員を強く、おすすめします。

会社側の都合で解雇することは難しく、あなたはいつでも退職ができます。

会社にいる限り、給料はもらえますし、スキルアップの機会もつかみやすいです。

もちろん、合わなければ、派遣社員や契約社員という働き方に変えることもできます。

少しでも正社員になりたいという人は、早めの動き出しをおすすめします。

正社員になるのは年齢が若ければ若いほど簡単です。

20代と40代では難易度がまったく違います。

採用されやすいという理由で安易に派遣社員を選択すると、後から修正が難しいです。

このときに肝になるのが、求人の探し方です。

求人探しが大事

よくあるのが、最初は正社員を目指していたものの、書類や面接での不合格が続いて、契約社員・派遣社員で妥協してしまうパターンです。

やる気があるうちに、数ある求人の中から受かりやすそうなものを受けると、内定がもらいやすいです。

ただ、どういった仕事で正社員になりやすいかを把握するのはなかなか難しいです。

あなたの年齢や経歴次第で、内定の出やすい求人は大きく異なるからです。

プロに相談する

そこで、プロに相談するのがポイントです。

せいぜい数回しか転職を経験していない自分で考えるより、毎日求職者をサポートしているプロに聞くほうが成功確率が上がります。

20代の人であれば、適切な求人を選べば正社員にはなりやすいですし、30代以降の場合にはむしろ経験を活かせる仕事を探す必要があります。

相談は無料でリスクはありませんし、その割にはメリットが非常に大きいです。

早めに転職エージェントに相談して、彼らのアドバイスを得るようにしましょう。

彼らはあなたの転職が成功しないと売上にならないので、サポートも期待できます。

また、大手であれば、希望と異なる求人が紹介されにくく、安心して相談できます。

総合型でのおすすめは以下の3社です。

20代で職歴がないというレベルの人は専門のサービスを利用しましょう。

フリーターのみ、ブランクが長い人でも正社員として働けるようなサービスがあります。

急ぎではないという人は、転職サイトを活用しましょう。

登録をしておくと、会社からのスカウトも来るので、自分がどういう会社に求められているかもわかります。

さらに知っておきたいこと

ここでは、派遣社員になる前に知っておいてほしいことをご紹介しました。

あなたの将来設計までを考えながら、どういう働き方をするのかを選びましょう。

ほかにもキャリアや転職に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。

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