派遣社員から正社員になるのって難しい?
それまでの経歴や仕事ぶりによるね
派遣社員として働くひとは必ずしも正社員を目指してはいません。
ただ、年齢が上がっていくにつれ、「このまま派遣社員として働き続けても大丈夫なのか」という疑問を持つ人も多いのも事実です。
ここでは、派遣社員から正社員になるにあたり、アプローチや法律、注意などの知っておきたい情報をご紹介します。
目次
正社員になるメリットはなにか?
派遣社員と正社員の働き方で比較すると、正社員の方がはるかにメリットが大きいです。
とくにメリットとして大きいものは以下の3つです。
- 給料が高い
- 雇用の安定度が高い
- キャリアの選択肢がより多い
給料が高く、解雇されるリスクが非常に低いという点で、正社員という立場は非常に恵まれています。
さらに、正社員の場合には契約社員以上に、研修や育成制度があったり、仕事を通して、高いスキル・経験・実績を獲得しやすくなったりしています。
このことから、転職をしたり、スキルを活かして副業をしたり、独立をしたりなど選択肢の幅が広くなります。
派遣社員の場合には、給与の問題やスキルや経験面で不利になりやすく、長期的なキャリアの選択肢が狭まりがちです。
こうした背景から個人的には正社員になることを強くおすすめしています。
派遣社員から正社員になる方法は2つ
正社員になる方法は大きく分けて2つだけです。
- 今の会社で、正社員になる(正社員登用・引き抜き)
- 他の会社で、正社員になる(転職)
どちらのほうが、簡単かはあなたのいる会社やあなたの経歴などの状況によって違います。
それぞれのポイントや注意点を含めて説明していきます。
今の会社で正社員になるうえでのポイント2つ
正社員登用に関しては、会社によって大きく運用が違います。
一般的にどうかというよりも、その会社がどうかを早い段階で把握しましょう。
1.正社員になる難易度を知る
まず、最初に押さえるべきなのは、「正社員になれる可能性はあるのか」、「どの程度難しいのか」ということです。
具体的な確認方法は、上司や人事などに以下のようなことを聞いてみましょう。
- 実際に過去に何人が正社員になったか?
- ここ1年以内に派遣社員から正社員になった割合は?
- 正社員になるための具体的な基準はあるのか?
もし過去に実績がほとんどなかったり、明確な基準がない場合には難しい可能性が高いです。
明確な基準がなければ、いつまでも先延ばしにされてしまう可能性もあります。
このようなケースでは、早めに別の正社員の仕事を探すほうが可能性が高いでしょう。
そもそも難しいこともある
会社によっては制度があまりないことも珍しくないことです。
いくつか理由がありますが、おもな理由は以下のものです。
- 正社員登用の制度をちゃんと運用するのは大変
- 正社員にすると、会社側の負担が増える
- そもそも契約社員と正社員の業務内容が違う
会社側も正社員ではなく、契約社員を雇うということは、なんらかの理由があるわけです。
正社員になるということは、これを覆すだけの何かが必要になります。
2.正社員レベルの仕事をする
十分に可能性がありそうだとわかったら、その基準を満たせるようにしましょう。
もっともわかりやすいのは、正社員と同じ仕事をするということです。
「派遣社員として働いてもらってるけれども、正社員の仕事と遜色がない」と思ってもらえればいいわけです。
基本的に派遣社員の人に任されるのは、そんなに難しい仕事ではありません。
その仕事以上に会社に対して貢献できれば、正社員としても通用すると思ってもらえる可能性は上がります。
チャンスを活かす
社内公募や意見募集などで派遣社員でも参加できるものがあれば、参加しましょう。
派遣社員として、派遣社員の仕事をしているだけでは正社員への道は遠いです。
いかに付加価値を発揮できるかを考えましょう。
派遣社員から正社員になった例
自分が過去にいた会社でも派遣社員から直接、正社員になった人、契約社員を経由して正社員になった人がいました。
自分がいた会社はベンチャー企業で、運用が非常に柔軟だったので、能力がある人は社員になれる仕組みでした。
日系の大手企業の場合には、契約社員までは難しくなくても、正社員登用のハードルが高いところもあるので注意が必要です。
このようなイメージが湧くのであれば、会社内で正社員を狙うのもありです。
派遣社員ならではの3つの注意
派遣社員から正社員になるのは、契約社員やアルバイトからなるのとは少し違います。
派遣会社との関係もあるので、その店の注意が必要です。
派遣先の会社だけでなく、派遣元の会社の両方について考える必要があります。
1.引き抜き・切り替えは法的には問題ない
まず、抑えておいてほしいのは、「派遣契約終了後にあなたが誰と契約をしても自由」だということです。
ただ、契約期間の途中で契約を変更しようとすると、問題が起きる可能性が高いです。
基本的には、契約期間の終了後に対応することになるケースが多いです。
2.派遣元との関係に注意する
まずは、あなたを派遣している会社ですが、あなたが直接雇用になってしまうと、会社の利益はなくなります。
つまり、できる限り派遣会社経由で働いてもらうか、直接雇用になるときに手数料をもらえるかが重要となります。
うまく連携を取らないと、今後、その派遣会社で働くのが難しくなる可能性もあります。
3.派遣先との関係に注意する
直接雇用の打診は、派遣先の会社から本人にされることも多いです。
その中には、派遣会社に連絡をしないで、直接雇用の話を進めるケースもあります。
派遣会社に対する費用を払いたくなかったり、派遣会社との関係を気にしていなかったりするとありえます。
派遣元に相談すべきか
倫理的にいうと、相談すべきですが、法的には相談する必要はありません。
もちろん、派遣会社を通さない場合には、契約条件の確認や、問題が起きたときの対応などはすべて自分で行う必要があります。
たとえば、内定通知などをもらわずに、派遣契約が終了してしまい、雇用されなかったらそれは自己責任です。
一方で、派遣会社を通す場合には、もしかしたら費用面からあなたの採用が考え直される可能性もあるでしょう。
絶対的な正解はないので、状況次第で考えておきましょう。
正社員になる方法
転職して正社員を狙う方法も有力です。
採用されやすいという理由で安易に派遣社員を選択すると、後から修正が難しいです。
このときに肝になるのが、求人の探し方です。
求人探しが大事
よくあるのが、最初は正社員を目指していたものの、書類や面接での不合格が続いて、契約社員・派遣社員で妥協してしまうパターンです。
やる気があるうちに、数ある求人の中から受かりやすそうなものを受けると、内定がもらいやすいです。
ただ、どういった仕事で正社員になりやすいかを把握するのはなかなか難しいです。
あなたの年齢や経歴次第で、内定の出やすい求人は大きく異なるからです。
プロに相談する
そこで、プロに相談するのがポイントです。
せいぜい数回しか転職を経験していない自分で考えるより、毎日求職者をサポートしているプロに聞くほうが成功確率が上がります。
20代の人であれば、適切な求人を選べば正社員にはなりやすいですし、30代以降の場合にはむしろ経験を活かせる仕事を探す必要があります。
相談は無料でリスクはありませんし、その割にはメリットが非常に大きいです。
早めに転職エージェントに相談して、彼らのアドバイスを得るようにしましょう。
彼らはあなたの転職が成功しないと売上にならないので、サポートも期待できます。
また、大手であれば、希望と異なる求人が紹介されにくく、安心して相談できます。
総合型でのおすすめは以下の3社です。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
- 業界最大級の転職エージェント:リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
20代で職歴がないというレベルの人は専門のサービスを利用しましょう。
フリーターのみ、ブランクが長い人でも正社員として働けるようなサービスがあります。
急ぎではないという人は、転職サイトを活用しましょう。
登録をしておくと、会社からのスカウトも来るので、自分がどういう会社に求められているかもわかります。
- 転職者のほとんどが利用する:リクナビNEXT
- 質問に答えて市場価値のわかる:MIIDAS(ミーダス)
紹介予定派遣を狙う
紹介予定派遣のように、正社員を目指すような働き方もあります。
直接狙う方が確実ですが、キャリア的に難しそうな場合には、大手の派遣サイトに相談するのがおすすめです。
さらに知っておきたいこと
ここでは、派遣社員から正社員になる方法について見てきました。
なるべく正社員というのは、あくまで個人的な考えなので、選択は自由です。
ただ、年齢が上がるほど、選択肢は狭まっていくので、行動を起こすなら早めにするのが重要です。
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