契約社員って正社員みたいにいつでも退職できないの?
正社員とはいろいろと違いがあるんだよ
正社員の場合は、会社側からの解雇は難しいですが、労働者側からは比較的簡単に退職できます。
契約社員の場合には、少し事情が違います。
契約内容や退職時期によっては、一方的に退職する・退職させることが難しい場合もあります。
ここでは、契約社員の退職についてお伝えします。
目次
自分から辞めるとき
契約満了で、契約を更新しないとき
もっともスムーズなのは、労働者側から契約更新のタイミングで、更新しないことを伝えるパターンです。
契約書で自動更新などが定められていない場合でも、1ヶ月前には伝えておくといいでしょう。
一般的には会社から更新希望の確認や、契約についての話があるケースが多いですが、ない場合には自分から伝えましょう。
相手が更新を想定していた場合には、別途採用が必要になるかもしれません。
契約の途中で辞めるとき
契約社員は契約期間が定まっているため、契約書に特別な記載がない場合には、一方的な破棄は難しいです。
もちろん、双方が合意すれば問題ありませんが、そうでない場合には「やむを得ない事由」がないと解約できません。
一般的には、大怪我で働けない場合や、会社が労働基準法を守っていない場合などがこれに当てはまります。
1年以上の契約のとき
契約期間が3年といった1年以上の契約の場合には、1年が経過した後は退職できることとなっています。
辞めたいときに辞めるときの4つのコツ
1.契約満了のタイミングに合わせる
契約社員から転職する場合には、契約満了のタイミングに合わせるようにしましょう。
それ以外の時期では、今の会社を説得したり、交渉したりと労力が大きく、最悪の場合、転職できない可能性まであります。
2.早めに伝える
会社側もあなたが退職することで影響があるので、1ヶ月前を目安に早めに退職を伝えるようにしましょう。
3.ポジティブな退職理由
引き留めの有無は会社によりますが、不満を伝えると改善提案や説明で交渉が伸びます。
できる限り、「他にやりたい仕事がある」、「挑戦したい」といったポジティブな内容を伝えましょう。
4.良好な関係を保っておく
上司や人事などと普段から良好な関係を保っておきましょう。
契約社員であっても会社との合意があれば、いつでも退職は可能です。
普段から関係が良好であれば、融通が効きやすいのはどの会社も同じです。
会社から辞めさせられる
契約満了で更新なし(雇い止め)
契約途中での解約が難しいのは会社側も同じです。
基本的には更新しない場合にも契約満了の時期になります。
会社側もトラブルを避けたいので、1ヶ月前など少し前に伝えることが一般的です。
雇い止めは無効の場合も
契約社員なので、契約更新のタイミングで更新しないのは筋が通っているように見えるかもしれません。
ただ、雇い止めに関しても無効と認められることもあります。
個別事情も大きいですが、以下のような要素が問題になることがあります。
- 自動更新になっていたり、契約更新を期待させる行動があった
- 正社員と業務範囲や責任範囲があまり変わらない
- 正当な理由の説明がない
上記のような場合には、弁護士に相談して会社と争うこともできます。
解雇・クビ
まず、契約社員の解雇は、正社員と同等がそれ以上に難しいです。
契約社員側の退職と同様に、「やむをえない事由があるか」がポイントになります。
この要件は相当厳しく、以下のような相当な理由がない限りは認められません。
- 会社側に多大な損害を出し、改善指導後も変わらない
- 社内で暴力をふるい、業務に支障が出ている
- 入社時点で能力に関して嘘をついていた
能力が低い、欠勤が多いというレベルではなかなか難しいです。
こうした理由で解雇された場合には、不当解雇として争うこともできます。
個人的には正社員がおすすめ
ここでは、退職事情について見てきました。
契約社員は双方ともに、契約途中で契約を解除することが難しいことがわかったかと思います。
正社員のメリット
これが正社員の場合には、解雇されにくいものの、いつでも退職できるという非常に有利な立場で働くことができます。
さらに正社員は待遇もいいです。
残業が少ない仕事やそこまで厳しくない仕事を選べば、契約社員よりもはるかにメリットが大きいです。
正社員の仕事に就く方法
求人探しが大事
もっとも重要なのは求人探しです。
よくあるのが、最初は正社員を目指していたものの、書類や面接での不合格が続いて、契約社員で妥協してしまうパターンです。
やる気があるうちに、数ある求人の中から受かりやすそうなものを受けると、内定がもらいやすいです。
ただ、どういった仕事で正社員になりやすいかを把握するのはなかなか難しいです。
あなたの年齢や経歴次第で、内定の出やすい求人は大きく異なるからです。
プロに相談する
そこで、プロに相談するのがポイントです。
せいぜい数回しか転職を経験していない自分で考えるより、毎日求職者をサポートしているプロに聞くほうが成功確率が上がります。
20代の人であれば、適切な求人を選べば正社員にはなりやすいですし、30代以降の場合にはむしろ経験を活かせる仕事を探す必要があります。
相談は無料でリスクはありませんし、その割にはメリットが非常に大きいです。
早めに転職エージェントに相談して、彼らのアドバイスを得るようにしましょう。
彼らはあなたの転職が成功しないと売上にならないので、サポートも期待できます。
また、大手であれば、希望と異なる求人が紹介されにくく、安心して相談できます。
総合型でのおすすめは以下の3社です。
- 求人数が多く、サポートにも強い:doda
- 業界最大級の転職エージェント:リクルートエージェント
- 未経験、経歴に自信がない人もサポート:ワークポート
20代で職歴がないというレベルの人は専門のサービスを利用しましょう。
フリーターのみ、ブランクが長い人でも正社員として働けるようなサービスがあります。
急ぎではないという人は、転職サイトを活用しましょう。
登録をしておくと、会社からのスカウトも来るので、自分がどういう会社に求められているかもわかります。
- 転職者のほとんどが利用する:リクナビNEXT
- 質問に答えて市場価値のわかる:MIIDAS(ミーダス)
さらに知っておきたいこと
ここでは、契約社員の退職事情について見てきました。
契約社員は、契約期間中は会社側も労働者側も辞めるのが難しいということは理解いただけたかと思います。
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