【元社員談】楽天は本当にブラック企業か?離職率・パワハラ・就活・転職まで

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ゆか

楽天ってなんでブラックっていわれるの?

man
まっくす

誤解されていることと、事実がごっちゃになってる感じだね

楽天はブラック企業なのか?

単純な質問ですが、答えるのがなかなか難しいです。

結局のところ、人によるし、部署によるし、時期によるからです。

ここでは、僕が楽天の中でもっとも離職率の高い仕事で働いた経験を踏まえて、楽天について掘り下げます。

楽天株式会社はブラック企業といわれる理由

そもそもブラック企業とは?

ブラック企業とは労働者を使い捨てにするような企業です。

非常に明確な定義はありませんが、以下のような特徴がある企業を指します。

  • 賃金や残業代未払いなどの問題がある
  • パワハラ、セクハラなどの問題がある
  • ノルマが厳しい
  • 離職率が異常に高い
  • 業務に対する待遇が悪い

楽天がブラックだといわれる理由は、上記の特徴を満たす内容が複数、指摘されているからです。

楽天がブラック企業といわれる理由

楽天がブラックであるという理由として、よく指摘されている内容が以下のものです。

  1. 選考の中で三木谷本を買う必要がある
  2. クレジットカードの契約ノルマがある
  3. 離職率が高い
  4. コンプライアンス意識が低い
  5. 強烈なトップダウン
  6. 長時間労働が常態化している
  7. 朝回は業務時間外
  8. TOEICのせいで給料が上がらない

この1つ1つについて、ブラック企業の基準も踏まえながら、それぞれ見ていきます。

楽天がブラックという8つの理由を検証

1.選考の中で三木谷本を買う必要がある

これは事実です。

現在はどうかわかりませんが、以前は最終面接の手前くらいのタイミングで、読書感想文の提出がありました。

その際に、書籍を購入する必要がありました。

買わずに適当に書いていた人もいるようでしたが。

2.クレジットカードの契約ノルマがある

これも事実です。

現在はどうかわかりませんが、楽天カードの新規登録を30枚分といった目標がありました。

3.離職率が高い

これは部署と時期によっては正しいです。

具体的には、楽天市場事業のECCと呼ばれる一部の職種で非常に高い離職率だったことがあります。

一番ひどかったときは、この職種に配属された営業100名程度の半分が半年で離職しました。

これが大問題になったので、翌年からは大幅に離職率が下がり、この職種でも3年で3割程度になりました。

ちなみに、この部署以外の離職率はさほど高くなく、全体では3年で3割も退職していないようです。

4.コンプライアンス意識が低い

これは会社として低かったと思います。

景表法の理解などが甘く、参考価格などの情報が正確でなかったり、ポイントが30倍・40倍といったことも可能になっていました。

これも一連の問題が起きてから、すべて整備され、システム上の対処とともに研修なども行われるようになりました。

5.強烈なトップダウン

少なくとも楽天市場事業に関しては強烈なトップダウンがありました。

会社としては良し悪しありますが、営業500名全員分の情報を1時間以内に確認して社長まで報告するということは珍しくありませんでした。

これが問題というよりもマネージャーのレベルの低さや目標必達のプレッシャーと相まって悪影響が出ていたかと思います。

こちらもここ数年で、大幅に改善し、かなりホワイトになったようです。

6.長時間労働が常態化している

完全に部署や職種によります。

編成と呼ばれる人たちは定時に帰っていた人もかなりいました。

問題なのは、ECCのとくに地方支社にいる人たちで意味もなく終電まで残るということがあったようです。

ちなみに、東京勤務の人たちは部署や自分の数字次第なので、帰りたい時間に帰っていました。

サービス残業も少なくとも自分の部署ではありませんでした。

ただ、地方支社などは部署やチームによるようです。

7.朝回は業務時間外

事実ですが、これも業務時間中に変更になりました。

以前は給料が発生しないのに朝早く来なければいけなかったのに、今はちゃんと給料が出る時間になったようです。

8.TOEICのせいで給料が上がらない

英語公用語化の流れで問題になりました。

とくに営業系は英語ができなくても営業ができる人は結構いたので、中高年の人は苦労していました。

ただ、昔からいるだけで役職が上がっている人が辞める理由にもなっていたので、一概にいい悪いはわかりにくいところです。

結論

上で見た通り、営業を中心にブラックといわれても仕方がない要素があったのは事実です。

一方で、離職率、コンプライアンス、長時間労働などの重要な要素はすべて改善しています。

昔からいる人からすると、営業系の部署もぬるくなっていて、かなりホワイトのようです。

したがって、以前はブラック度が高かったけれども、今はかなりホワイトに近くなっているということがいえると思います。

補足

ブラックといわれるときにポジティブな面はあまり指摘されないのですが、

  • 初任給30万円
  • 標準の業務時間が7.5時間
  • 社食が無料で食べられる

などのプラス面もあるので、評価を考えるうえで、こうしたことも考えた方がいいかなとは思います。

個人的に働いてよかったこと・悪かったこと

よかったこと

いわゆる大企業で働くとはどういうことなのかがわかったのが一番かもしれません。

営業と海外に携わったので、スキルとしてはそこの部分です。

  • プレッシャーがかかる中で営業としては早く成長できた
  • プレーヤーとしての裁量は広がりやすい
  • 一定規模の組織のKPIマネジメントが勉強できた
  • 海外ビジネスに関われた

悪かったこと

不満が大きかったのは、できないことが多いことと、評価の2つです。

大企業なので、業務は細分化しますし、きちっとしているので自由度が少ないです。

評価は部署や事業部に依存したり、他の人と大きく差がつかなかったりします。

  • 携わる範囲が狭い
  • 新規事業に携わるのは難しい
  • 出世に時間がかかる
  • 成果によって待遇が変わらない

楽天が向いている人・向いていない人

向いている人

  • 仕事のこだわりがそこまで強くない人
  • 入社数年で成長したい人
  • ある程度、待遇を気にしたい人
  • そこまで優秀じゃない人
向いていない人

  • 明確にやりたいことがある人
  • どんどん出世したい人
  • 新規事業を作りたい人
  • 海外に行きたい人

個人的にもっともおすすめしているのは、そこまで優秀ではない人です。

非常に優秀な人は、コンサルに行ったり、ベンチャーに行ったほうが成長できる可能性が高いです。

ただ、そこまでではない人は大手のほうが、無難で失敗しにくいです。

新卒優遇はまったくないので、中途の人もポジションや待遇がよければ選択肢としてはありだと思います。

実際に受ける人へ

新卒の人は工夫の余地がないと思うのでシンプルに新卒採用ページから応募しましょう。

中途の人は、キャリア採用ページから応募してもいいですが、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

入社時にどの部門、職種に応募するか、条件交渉をどうするかで、かなり入社してからの仕事のしやすさが変わります。

正直、給料を上げるのはなかなか大変なので、入社時の条件でも妥協しない方がいいです。

ぜひdodaリクルートエージェントに相談しましょう。

さらに知っておきたいこと

ここでは、楽天がブラック企業かを見てきました。

IT系の企業では、数年で会社が大きく変わることはよくあります。

楽天に関しても大きく変化しているので、できるだけ新しい情報に触れて、実態を掴むようにしましょう。

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