サラリーマンとして働いていれば、少なからず上司に対する不満はあるかと思います。
「自分の上司がもっとこうだったら」と思うことはあるでしょう。
自分も転職や異動で10人近くの上司と働いてきましたが、理想の上司なんていませんでした。
ここでは、理想の上司がいない理由と対策について見ていきます。
目次
なぜ理想の上司はいないのか?
部下の評価はそこまで重要ではない
部下への対応は重要性は増しているものの、上司の最大の関心事ではありません。
上司のメインの仕事は実績を上げることで、「あなたにどう思われるか」というのは優先事項ではありません。
人事制度でも360度評価があったり、部下が退職すると大幅に評価が下がったりということは確かにあります。
それでも、まだまだ部下のマネジメントに力を入れている人は多くないのが現状です。
もっと有能だったらあなたの上司ではない
当たり前ですが、優秀であればその人は昇進していきます。
どんなに政治が蔓延している大企業でも、実績がまったくないのに昇進し続けるのは困難です。
たとえば、その人が課長であれば課長になる能力があったということです。
一方で、部長になれる能力がないといえるかもしれません。
「ピーターの法則」という本にもこのことが書かれています。
自分の能力の限界まで昇進していくので、各階層には無能な人があふれるということです。
完璧な人はいない
上司でも、部下でも同僚でも完璧な人はそもそもいません。
- 仕事ができる
- 部下の面倒見も良い
- 精神的にも安定している
- 周りから信頼されている
- 人間としても尊敬できる
このようなすべてを満たす人はいません。
長くいるにつれ、多かれ少なかれ、欠点は見えてきます。
実態としてもそうですし、周りの人もわかっています。
理想の上司なんてものは幻想で、自分が上司になったときに気づくものです。
イライラしないための5つの方法
1.気にしないようにする
ほとんどの人がこの対処をします。
多少の不満があるのは普通ですし、上司に大きな問題がない場合にはこれでも問題ありません。
たとえば、このような手段があります。
- 聞き流す
- 最低限のコミュニケーションに留める
- 相手の行動や発言の背景を考える
- どんな人間なのかを観察する
ただ、あまりにもひどい場合には、ほかの方法を使う必要があります。
2.回復する
イライラは早めに解消しておくことが重要です。
居酒屋で愚痴を言うサラリーマンを見たことがあるかと思います。
ほかにも解消方法はたくさんあります。
- ジムに行って体を動かす
- 映画を見る
- カラオケにいく
- 旅行に行く
- おいしいものを食べる
ストレスがたまりにくい状態にしておくことは大事です。
3.直接、伝える
内容にもよりますが、相手にまったく自覚がなく、あなたに不快な行動をしている場合には改善する可能性があります。
内容次第では悪化する可能性があるので、注意が必要です。
パワハラやセクハラなどの深刻な問題の場合には、直接伝えないほうがいい場合もあります。
自分で解決できない場合には、人事や上司の上司に相談するのが一般的です。
4.上司を変える
自分はこれを実践したことがあります。
人間同士なので、どうしても合う・合わないということがあります。
上の3つを駆使しても難しそうだと思った場合には、早めにほかの人に相談しましょう。
ある程度の規模の会社であれば、上司候補はほかにもいるでしょうし、ほかの部署やチームという選択肢もあります。
人事の人に言ってもいいですし、上司の上司に伝えても大丈夫です。
大企業では、部署が違うとほとんど別の会社のようになっているというのは珍しくありません。
中小企業で社長と合わなかったりする場合にはこの方法は使えないので、最後の方法を取ります。
5.逃げる
日本人は真面目な気質のせいか、会社に対する忠誠心も強く、一生懸命頑張る人が多いです。
会社を辞めたり、転職をしたりすることへの抵抗が大きい人が多いです。
ただ、ここまでのあらゆる手段を試してダメだった場合には、おとなしく転職しましょう。
基本的には、在職中に転職活動を進めるのがいいですが、本当に厳しい場合には休職したり、退職したりもありです。
無理に仕事を続けて、肉体的・精神的に落ち込んでしまうと回復に時間がかかるケースがあるからです。
自分の身を守るのを第一にしながら転職活動を進めましょう。
まず、相談する
年齢と転職回数は転職における重大な二大要素です。
時間を意識せずに年齢が上がってしまうのも問題ですが、いたずらに転職回数を増やすのも問題です。
できるだけ若いうちに、できるだけ転職回数を少なくするのが肝です。
そのために活用したいのが、転職エージェントです。
転職エージェントはうまく活用すれば、非常に心強い戦力となります。
彼らはあなたに合った求人を紹介してくれたり、選考対策をしてくれたり、万が一落ちたときには理由も教えてくれます。
転職は繰り返すほど選択肢が減っていくので、1回1回が勝負です。
あなたが間違った方法で一生懸命活動してしまわないためにも早めに相談しましょう。
おすすめの転職エージェントがこちらです。
もちろん、リクナビNEXTやマイナビ転職などは合わせて活用して問題ありません。
さらに知っておきたいこと
ここでは、理想の上司がいないということと、上司への対応方法について見てきました。
「職場の人間関係」は退職理由としてもよく挙げられるもので、中でも上司との関係は問題が起きやすいものです。
あまりに安易に逃げ出すのも良くないですが、合わない上司と働き続けるのもリスクがあります。
無理なく働きながら、まずいと思ったらすぐに離脱できるようにするのが重要です。
ほかにもキャリアや転職に関するコンテンツがあります。こちらも合わせてどうぞ。