転職エージェントは、転職したい人の転職をサポートする仕事です。
同時に、優秀な人材を採用したい企業の採用をサポートする仕事です。
転職したい人が無料で使える代わりに、企業は成果報酬で手数料を払います。
これが、あなたが転職エージェントに断られたり、放置されたりする理由です。
このことを詳しく見ていきます。
目次
転職エージェントのビジネス
転職エージェントのビジネスで重要な点は成果報酬ということです。
どれだけ転職したい人をサポートしてもその人が転職しない限り、一円も売上になりません。
彼らがサポートしない理由は売上にならなそうだからです。
求職者の優先順位
あなたが転職エージェントの社員だとします。
下のどちらの人を重点的にサポートしますか?
- 有名大学出身で、外資のコンサルで働いていて、転職未経験、今すぐにでも転職したい20代後半のAさん
- 中堅の大学出身で、中小企業のメーカーで働いて、すでに5回転職している、なんとなく転職をしたい40代のBさん
ほとんどの人はAさんではないでしょうか?
Aさんの方が転職しやすそうですよね。
転職エージェントの人も同じような考え方をします。
- 学歴(若いときほど重要)
- 職歴
- 年齢(若いほど選択肢が多い)
- 転職回数(少ないほど選択肢が多い)
- 転職意欲
- 会ったときの印象・コミュニケーション
このような要素を考慮して、可能性が高そうな人からサポートをします。
もし、あなたがサポートされないという場合には、こうした要素から厳しそうだと思われている可能性があります。
転職エージェントに断られる理由
あなたの転職サポートが難しそうという場合には、断られる可能性があります。
大まかにこのような理由です。
- 年齢が高い
- 転職回数が多すぎる
- 離職期間が長い
- 正社員経験がない
- 専門性が高すぎる
- 地域をサポートしていない
年齢が高い
40代以上になると、断られる可能性が上がります。
シンプルに転職先が限られてしまうからです。
同じ優秀な人でも20代のときと40代のときでは、年収や専門性からマッチングが難しくなることはわかると思います。
転職回数が多すぎる
転職回数と年齢は二大どうしようもないものです。
若くても転職回数が多すぎる場合には格段に選択肢が減ります。
エージェントからすると、事実は変えられないので、スルーせざるをえないようです。
離職期間が長い
日本では空白期間が長いことは非常に嫌がられます。
それだけ業務から遠ざかっていることや就職できなかったと見られてしまうからです。
こうした人は敬遠されがちです。
正社員経験がない
年齢次第の面がありますが、20代ではぎりぎり大丈夫でも30代でアルバイト経験のみという場合には、厳しいでしょう。
ほかの要素との兼ね合いにもよりますが、契約社員や派遣社員なども評価が厳しくなってしまう可能性があります。
専門性が高すぎる
ニッチすぎる求人を探している場合や専門性が高すぎる職業の場合には、サポートしていないケースがあります。
業界特化型のサービスに、他業界を求めたりするのもこの理由で拒否されるでしょう。
地域をサポートしていない
東京以外の地域で起こることが多いです。
ほとんどの転職エージェントは企業に人材紹介をするにあたり、面談で実際に相手を確認します。
実際に会って、志望度を確認したり、経歴を確認したりもありますが、変な人を紹介しないようにという意味合いもあります。
最近では、電話対応をしているところもありますが、やはり会った人の方がサポートしやすく、地域が理由で拒否されるケースもあります。
転職エージェントに放置される理由
基本的には、断られる理由と同じものが多いです。
つまり、会社としてはサポートできると判断したものの、担当者個人の優先順位が低いということです。
それは、あなたの年齢かもしれませんし、転職回数かもしれません。
ただ、このケースでは担当を変えてもらうという選択肢があります。
相性が悪かったり、たまたま担当者の忙しい時期だったりという可能性があるからです。
担当変更の方法
まずは、担当と連絡を取ってみましょう。
そこで、改善されない場合には、このような文章を送って担当を変えてもらいましょう。
お世話になっております。いつもご支援いただき、ありがとうございます。
○○様には大変お世話になっておりますが、ご紹介いただく案件が少し希望のものと離れているものが多い印象を受けています。
大変申し訳ありませんが、別の方にも相談させていただくことはできますでしょうか。
理由部分は、ほかのものでも大丈夫です。
たとえば、「コミュニケーションが難しい」、「相談がしにくい」、「合わない」などです。
もし何回も必要な場合には、あなたのコミュニケーションや経歴が原因の可能性があります。