既卒で正社員就職は厳しいのか?大手の採用は無理?成功する就活方法

既卒という言葉の認知も広がり、既卒によるデメリットは少なくなってきています。

それでも受けられない会社はありますし、大企業はなんとなく厳しそうだと思っている人もいるでしょう。

ここでは、実際のところ既卒者の就職活動がどうなっているかに迫ります。

大企業は既卒を採用しているのか?

既卒に関する情報・データ

応募企業も内定もある

厚生労働省の実施する労働経済動向調査で、既卒者に関する内容があります。

  • 事業所で新卒枠の採用を行った事業所の割合が62%
  • 既卒者が新卒枠で応募できた事業所の割合は、全産業で43%で、そのうち採用にいたったのが47%
  • 卒業後の経過期間に上限がある事業所が37%で、そのうち卒業後3年以内としている事業所が93%

新卒を応募する事業所の7割程度が既卒も対象としており、そのうち半数程度が実際に採用もされています。

つまり、多くの会社では既卒の人も対象となり、十分に内定をもらえる可能性があるということもわかります。

現役学生に比べると、厳しい

マイナビの調査によると、現役学生に比べると内定率は低くなっています。

  • 現役学生
    • エントリー:30.1社
    • 面接受験者:9.0社(約30%)
    • 内定率:82.7%
  • 既卒者
    • エントリー:22.1社
    • 面接受験者:6.4社(約29%)
    • 内定率:43.2%

エントリーからの面接受験にはあまり差がないため、面接からの内定率が低いということがわかります。

しっかり面接対策さえすれば、十分に内定がもらえる可能性があります。

実際に採用している大企業

リクナビで既卒者が採用対象となっている求人を見ると、誰もが知る大手企業が多数あります。

シャープ、ANA、博報堂、ブリヂストン、日本銀行、住友商事、トヨタ自動車、KDDI

十分に多くの会社があることがわかります。

今後はどうなっていくか?

経団連から就活廃止が発表されたこともあり、より新卒という考え方は緩やかになりそうです。

日本ほど新卒が優遇されていない国では、採用タイミングや年次などは柔軟になりますが、新卒でもシビアに能力を見られます。

日本でも一部の大企業を除くと、同じようになっていくかもしれません。

既卒の就活成功談・失敗談

既卒就活の成功談

Fさん

新卒の就職活動では、業界を絞りすぎたため、既卒のときには対象を広げました。
銀行などの堅い企業は既卒に不利になりそうなので、不利にならなそうなIT業界を中心に受けました。
結局、大手も含めて2社内定をもらいました。
就活はリクナビを中心に、就職エージェントにも相談しました。
ハローワークは一度行きましたが、求人は多いものの、職員の質がイマイチで結局、受けませんでした。
既卒の理由はほとんど必ず聞かれるので、準備をしておきましょう。
面接でのアピールも、新卒の人と同じにならないように、バイトやサークルではなく、インターン経験を話しました。

この方の場合には、インターネット業界を中心に受けたり、インターン経験で差別化したりしています。

企業は優秀な人がいれば、採用したいものです。

既卒であってもきちんと理由が説明できればネガティブにならない会社も多いです。

Nさん

新卒のときには、有名企業を中心に50社以上受けましたが、内定がもらえませんでした。
面接があまり得意ではなくて、準備していない質問が来るとうまく答えられなかったり、緊張してうまくアピールできなかったりするのは自分でもわかりました。
グループ面接やグループディスカッションで、ほかの人のやり取りを見ていて差を感じることも多かったです。
このまま既卒で同じように選考を受けても厳しいことがわかっていたので、大学のキャリアセンターやエージェントに相談しました。
エントリーシートの書き方から面接の対策までしっかりとこなし、自分で自信がつくまで練習しました。
バイトやサークル以外の特別な経験もなかったので、やってきたことや勉強してきたことをちゃんと伝えるようにしました。
既卒の理由に関しても、就職活動の反省やその後の改善を伝えるようにしました。
受けた会社は10社程度でしたが、志望する会社から内定をもらえたので、就職活動を終了しました。

面接をする側から見ると、「この人は真面目だけど、イマイチだな」と思うことはよくあります。

中途で経験者を採用する場合には、経験を評価できますが、それがない状態だとどうしてもコミュニケーションの良し悪しが重要になります。

この人の場合には、面接でのコミュニケーションを改善するために、自分なりに行動を起こしています。

誰もが特殊な経験やアピールポイントを持っているわけではありません。

既卒の人も基本を守って訓練すれば、内定は獲得できます。

既卒就活の失敗談

Kさん

就職氷河期に就職活動をしましたが、内定がもらえませんでした
大学を卒業してしまったので、仕方なくアルバイトで生活をしていました。
既卒のときにも就職活動をしましたが、なかなか内定がもらえず、気がついたらアルバイトばかりしていました。
25歳になったときにさすがにまずいと思い、転職サイト、転職エージェントに登録して正社員採用を目指して就活しました。
飲食店でのアルバイトでしたが、飲食店の社員にはなりたくなかったので、未経験でも可能な仕事を探しました。
まだ若かったことと、学歴が中途半端によかったので、なんとか正社員で採用されました。
仕事は順調で、アルバイト時代よりも給料が上がりましたし、しばらく疎遠だった人たちも会うようになりました。
あのままアルバイトをしていたらと思うと、正直ぞっとします。

既卒の就職活動の失敗パターンは、割と共通しています。

就職活動のときからずっと選考を受けている人はモチベーションが下がりがちです。

さらに、友人がもう社会人として働き始めているのを見ると、会いにくくなったり、就活仲間がいなくて孤独になりやすかったりします。

そのうち完全にやる気を無くしてしまい、年齢を重ねることになります。

上のKさんの場合には、まだ若かったので大丈夫でしたが、20代も後半になると相当厳しくなります。

就活仲間を作ったり、エージェントに相談したりとあきらめない仕組みを作ることが大事です。

就活成功のポイント

ここからは既卒就職を成功させるポイントを見ていきます。

既卒という事実をフラットに見る

既卒を楽観も悲観もしないで、フラットに事実を見ることが重要です。

  • 既卒というだけで、新卒として受けられない企業もある
  • 既卒でも新卒同様に採用試験が受けられる会社もある
  • 既卒者の方が内定率は低い
  • 既卒者の方がエントリー企業数が少ない傾向にある

こういった事実を淡々と認識しましょう。不利だけど、選択肢はたくさんあります。

自己分析・反省をする

すでに就職活動のときにしている人もいるかもしれません。

あらためて、自分のやりたいことや志望業界なども考えましょう。

志望を狭めない

よくあるパターンは、志望業界や企業を絞りすぎていることです。

既卒であれば、なおさら幅広く検討するようにしましょう。

就職活動を反省する

もう1つは、就職活動の反省をしっかりしておくことです。

自分での振り返りも重要ですが、可能なら社会人の先輩だったり、人事関係者だったりとも話しておくのがいいでしょう。

自分では気づかないことを指摘してもらえる可能性があります。

求人探しを工夫する

既卒では求人探しも工夫しましょう。

既卒案件を調べる

リクナビリクナビNEXTで「既卒」などで検索をするとたくさん出てきます。

新卒採用では既卒を受け付けていなかったり、中途採用では経験者のみということもあるので、明確に既卒OKの求人を受けていくのがポイントです。

エージェントに相談する

既卒の人向けに就活をサポートするエージェントがあります。

上でも見たように、既卒の内定率は半分以下です。

少しでも成功確率を上げるために自分の力だけでなく、サポートを得ることが重要です。

こうしたエージェントは、既卒採用に積極的な会社と連携していますし、選考の対策に関してもプロです。

マイナビジョブ20’sワークポートハタラクティブなどを活用しましょう。

担当者によって、サポートの質はさまざまです。

複数のエージェントと話したうえで、一番よさそうな人と連絡を取っていくのがおすすめです。

書類対策をしっかりする

書類の対策は新卒のときと変わりませんが、時間があるので、再度チェックしましょう。

自分で確認するだけでなく、ほかの人にも見てもらうことが重要です。

面接対策をしっかりする

面接対策はかなり重要です。

就職活動で一定数の会社を受けたうえで、内定が獲得できなかった人は万全に対策をしましょう。

新卒や既卒の就職活動で重要なのはポテンシャルです。

ただ、ほとんど判断材料がないため、実際にはパッと見た印象や話し方、質問に対する準備のような基本的な内容で選考されます。

これはトレーニングが可能で、対策をすることで飛躍的によくなります。

たとえば、このようなものはかなり典型的な質問ですが、うまく答えられない人もいます。

  • 志望動機は?なぜ他の会社ではないのか?
  • 自己PR
  • なぜ就職活動をしなかったのか? なぜ内定が出なかったのか?

評判をチェックする

既卒OKな会社のパターン2つ

既卒でもOKという会社には、2パターンあります。

1つは、既卒であっても優秀な人はいるので、フラットに見てみたいという会社です。

もう1つは、離職率が高く、既卒でも誰でもいいので、人が足りないから採用したいという会社です。

どちらの会社を受けるべきかはわかるかと思います。

社会人経験がない中で、自力でこうした会社を見分けるのは困難です。

口コミサイトをチェックする

有効な方法としては、Vorkers転職会議などの口コミサイトをチェックすることです。

大量採用の企業であれば、ここでの評価を見ればだいたいわかります。

慣れると、サクラのコメントや信ぴょう性の低い情報もわかります。

有名だから安心ではない

ちなみに、上場企業だから、有名企業だから安心というわけではありません。

上場企業でも新卒が半年で半分になるような会社はざらにあります。

面倒でも、ちゃんと個別企業をチェックするのが重要です。

他人の力を借りる

就職活動をすべて自分の力だけで進めるのは大変です。

ただでさえ、やることがたくさんあります。

  • 自己分析
  • 求人探し
  • 書類対策
  • 面接対策

自己分析はあくまでも自分の仕事ですが、求人探しに書類対策、面接対策をしていると多大な時間と労力がかかります。

また、既卒となると、ただでさえ不安は大きいでしょう。

友人や家族に相談するのもいいですが、彼らは就活・転職のプロではありません。

エージェントに相談する

エージェントに相談をして、プロのアドバイスを受けることで、成功確率は大きく上がります。

僕自身も転職活動のときには必ず、エージェントに相談しています。

それは、彼らしか持っていない情報や彼らしかサポートできないことがたくさんあることを知っているからです。

たとえばこのようなものです。

  • 就職・転職の進め方
  • 該当業界・業種の求人状況
  • 自分の市場価値・アピールポイント
  • 自分の希望に合った求人
  • 行きたい会社に内定する可能性
  • 選考書類の書き方・チェック
  • 面接対策のアドバイス

こうしたアドバイスは就職活動でも同じく有効です。

プロから無料でアドバイスをもらえる機会を捨てるのはあまりにもったいないですよね?

質の低いエージェントを見分ける

1つだけ注意が必要なのは、社会人経験がない場合には、とにかく入社させようとするような質の悪いエージェントを見分けるのが難しいかもしれません。

対策をいくつかご紹介します。

  • 複数のエージェントに相談し、比較する
  • 実際に紹介された求人を口コミサイトなどでダブルチェックする
  • 自分の将来のことを考えているか、とにかく入社させようとしているかを考える
  • 書類や面接に対するアドバイスをもらい、的確かどうか判断する
  • 自分の質問に真摯に答えてくれるかをみる

このように、自分でもチェックすれば、よりよいエージェントに出会える可能性が上がります。

おすすめのエージェント

就職活動の成功確率を少しでも上げるために、エージェントに必ず相談しましょう。

既卒の人をサポートするエージェントは限られています。

その中でもおすすめできるエージェントをご紹介します。

さらに知っておきたいこと

    ここでは、既卒者の就職活動を成功させる方法を見てきました。

    過度に楽観的になる必要も悲観的になる必要もありません。

    しっかりとポイントを押さえることで、成功は可能です。

    ほかにもキャリアに関する記事がありますので、こちらもどうぞ。

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