キャリアデザインとは?関連用語・考え方・具体例におすすめ入門本まで

人生100年時代、働き方改革、1億総活躍社会などの文脈で、これまで以上にキャリアデザインが注目されています。

キャリアデザインの重要性に関しては認識されたものの、具体的にどうやって考えるのか、どのような注意があるのかといった議論はまだまだ発展途上です。

ここでは、キャリアデザインに関連する言葉や入門書にも触れたり、具体例や考え方を見ていったりする中でキャリアデザインについて解説していきます。

キャリアデザインとは?

キャリア(生涯、職歴)をデザインする(設計する、計画する)ことです。

日本語でいうと、人生設計を考えたり、職業人生を計画したりすることです。

キャリアという言葉は、仕事を指すものとして使われることもありますが、広い意味で人生という意味で使われることもあります。

このサイトでもキャリアという言葉は、仕事だけに留まらず、より生き方に近いことを取り上げます。

キャリアデザインの関連用語

キャリアデザイン

キャリアの関連用語はたくさんあります。すべてを押さえる必要はありませんが、なんとなく全体像を把握しておきましょう。

キャリアプラン・キャリアプランニング

キャリアプランは、キャリアデザインに非常に近いです。キャリアプランを作ることもキャリアデザインの1つです。

キャリアプランニングといったときには、キャリアデザインとほとんど同じ意味だと思って問題ありません。

キャリア形成

キャリアデザインとキャリア形成もイメージは近いです。

大きな違いは、キャリアデザインは計画することで、キャリア形成は実行していくことだという点です。

キャリアデザインをしたうえで、キャリアを形成していくというのが一般的な流れです。

キャリアビジョン

将来的な目標や理想の状態のことです。いくつか例を挙げます。

  • 起業して、上場する
  • 世界中で使われるサービスを作る
  • 東京ドームでライブをする
  • フリーランスをしながら、海外で働く
  • 家族との時間を大切にする

野心的なものや困難なものをイメージされるかもしれませんが、どんなものでも構いません。

よく「やりたいことが見つからない」という人がいますが、そうした人は無理に見つける必要はありません。

自分の価値観に沿った生き方をしていくのも1つの生き方です。

キャリアプランは、現状と将来を結ぶ道筋なので、明確な将来像が必要ですが、キャリアデザインはなくても問題ありません。

たとえば、家族との時間を大切にするために計画することもキャリアデザインの1つです。こうしたものも触れていきます。

目標に向かうキャリアデザインの考え方

キャリアデザインは、みなさんがイメージするような目標に向かって突き進むキャリアデザインのパターンと、それとは少し違うパターンがあります。

まずは、目標に向かっていくタイプのキャリアデザインについて見ていきます。

この場合には、このような流れになります。

  1. キャリアビジョン(将来像)を明確にする
  2. キャリアプラン(計画)を作成する
  3. キャリア形成していく
  4. 振り返り、キャリアプランを修正する

目標が明確であっても、キャリアデザインは一度決めて終わりというものではありません。

実際に起きる想定外のことや、気持ちの変化などを踏まえて、継続的に修正していくプロセスです。

それぞれ、見ていきましょう。

1.キャリアビジョンを明確にする

クリアに目標がある場合はそれに向かって突き進みましょう。ない場合でも有効なアプローチはいくつかあります。

  • 未来を考える
  • キャリアモデル、ロールモデルを探す
  • 過去から考える

未来を考える

1つは未来のことをひたすら考える方法です。やりたいことを100個書いてみるアプローチはおすすめです。

夢というとなんとなく壮大でなくてはいけないようなイメージがありますが、なんでもいいからとにかく数を書きます。

○○に行ってみたい、1週間会社を休みたい、株式投資をしてみたい…どんなものでもいいです。

書いているうちになんとなく、自分が大切にしている価値観が見えることがあります。

モデルから考える

もう1つは具体的なモデルから考えることです。

どんなものでもいいやと思ったり、どんなものがいいかわからないときには、たくさんの例を見てみるのも有効です。

就活生がするOB訪問もその1つです。たくさんの人に合っていくうちになんか、この仕事は違いそう、合ってそうというものが徐々にわかってくるものです。

今はオンラインでも非常に多くの情報が手に入ります。そういうコンテンツを見たり、実際にいろいろな人の話を聞いたりしながら見つかることもあります。

過去から考える

もう1つは過去の経験から考える方法です。

経験が十分に足りている場合には、自分の外に探しにいくよりも自分の内側のものを明確にするほうが有効です。

それまでまったく気づかなかったものが、ある瞬間にパッとつながるようなこともあります。

そのためにも、自分のそれまでの経験を分析するのは有効です。

2.キャリアプランを作成する

前例あり

前例がある場合には、その人たちを参考にしましょう。

本でまとめられていたり、オンラインのコンテンツがあったりもしますし、可能ならコンタクトを取って直接話を聞きにいきましょう。

複数の人たちから聞いて、よさそうなものを自分でも試してみましょう。常に状況は変化しているので、動いて検証していきましょう。

前例なし

前例がない場合には、うまくいきそうなものをひたすら試しましょう。

最初の方は、無駄打ちが多くなりますが、やっているうちに、うまくいきそうなもの・難しいものなど、ノウハウがどんどん溜まっていきます。

どんどん無駄なものと、そうでないもの、どの程度ゴールに近づいているかなどがわかるようになってきます。

同じ目標を持っている人がいれば、コンタクトを取っておいてもいいでしょう。本気で同じ方向に向かう仲間は非常に貴重です。

3.キャリア形成をしていく~4.振り返り

実際に進めるにあたっては、粛々とやっていきましょう。

一気にいろいろなことをすると失敗しやすいので、その都度、集中して取り組みましょう。中途半端にやらないようにしましょう。

振り返りは、期間を決めても大きな区切りのタイミングでやっても大丈夫です。

重要なのは、活動の振り返りとプランの修正を継続して行うことです。継続がもっとも難しいです。

頑張らないキャリアデザイン

ここまでは、目標に向かって一直線に行くようなキャリアデザインを見てきましたが、そうでないものもあります。

下の図の右側にある3つの考え方は、今まで見てきたものとは少し違います。それぞれ見ていきます。

キャリア・ドリフト

キャリアは思い通りにならないので、就活や転職のような重要な節目にだけ、しっかりキャリアデザインをしようという考え方です。

節目と節目の間は、ドリフトする(漂流する)ことから、キャリア・ドリフトと呼ばれています。

少し古い本ですが、真面目すぎないキャリア・デザインということでおすすめです。

参考:働くひとのためのキャリア・デザイン

キャリア・アンカー

自分にとって重要な価値観に沿って意思決定をしていく考え方です。

明確な目標がなくても、自分の価値観に沿ってキャリアを選択していることは多いのではないでしょうか。

アカデミックな本ですが、分量も少なくわかりやすいです。

参考:キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう

計画された偶発性理論

キャリアの大半は予想できないことで左右されてしまうので、そうした偶然を活かせるようにしようという考え方です。

具体的には、好奇心や楽観性など5つの条件を上げて、いい偶然を呼び込もうというものです。

参考:その幸運は偶然ではないんです!

キャリアデザインの具体例

自分の場合には、上で見てきたようなものの、どちらかというと一直線型でした。

小学校のころになんとなく社長になりたいと考え、高校のときにホリエモンや藤田さんを見て起業家になりたいと思いました。

少しでも起業に近そうという意味で、大学では商学部を選択しました。

実際に入ってみると、大学の授業はあまり実務には関係ないと思ったので、インターンをしたり、海外留学をしたりしていました。

その後、起業の中でもIT起業家が活躍しているので、やっぱりITが良さそうで、海外に対する興味が強かったので、ITで海外に展開できるような事業がいいと思うようになりました。

いきなり起業する発想もなかったので、27~28歳くらいまでに起業しようと考えていました。

まず、2~3年程度働いてビジネスの基礎を学んでから、もう2~3年はもっと実際に起業するものに近い分野の会社で働こうという計画でした。

想定外のできごともありましたが、だいたいはこの大枠のプランに収まっていました。

まとめると、このようになります。

キャリア
ビジョン
キャリア
プラン
小学校 社長になる 頑張る
中学校 社長になる 頑張る
高校 起業家になる 商学部を目指す
大学 海外展開するIT起業家になる 4年程度経験を積んで28歳で起業
1社目 海外展開するIT起業家になる 次は事業立ち上げやマネジメント
2~3社目 海外展開するIT起業家になる 次は起業する

実際には、起業家の人にたくさん話を聞いたりしましたが、あまり意味がありませんでした。

起業家の場合には、ほかの職業と違って特殊で、20万円程度を払って登記をすれば誰でもなれますし、あまりにも多様すぎて類型化できなかったため、あきらめて自分なりのアプローチを考えることにしました。

1社目は、ITで海外展開をしている会社に入社し、なんとなくITの事業と海外展開の難しさを知ったので、事業立ち上げやマネジメントの経験を得たいと思って、転職しました。

間は紆余曲折あったのですが、実際にある程度、そのどちらにも携わりました。そう考えると無駄でもなさそうですね。

粒度は人によって違っていいと思います。

今や時価総額で日本2位のソフトバンクを作り上げた孫さんの場合には、10代のときにこんなものを作っています。

  • 20代で名乗りを上げ、
  • 30代で軍資金を最低でも1,000億円貯め
  • 40代でひと勝負し
  • 50代で事業を完成させ
  • 60代で事業を後継者に引き継ぐ

こまかくつける方がいいという考えもありますが、これくらいざっくりしている方が調節がつきやすいかもしれません。

自分に合っているものが、一番なので自分なりの粒度で考えてみてください。

さらに知っておきたいこと

ほかにもキャリアや転職について書いているので、ぜひこちらもどうぞ。知識が増えると、選択肢が広がります。

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