キャリアビジョンとは?具体例で考え方・書き方を学ぶ!転職面接・事務職・資格にも対応

キャリアビジョンという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。

キャリア関連の用語はキャリアプラン・キャリアパス・キャリアデザインなどと似たようなものが多く、なかなか複雑です。

ここでは、キャリアビジョンの意味、考え方、書き方を具体例や使い方を交えてご説明します。

キャリアビジョンとは何か?

ビジョン(Vision)という言葉は、聞いたことがあると思います。理想像や将来像のことです。

キャリアビジョンは、自分の人生や経歴(キャリア)の理想像(ビジョン)を指します。

キャリアビジョンの例

具体例としては、以下のようなものです。

  • 世界平和
  • 世界中で使われるサービスを作る
  • 大企業の社長
  • 旅をしながら働く
  • 家族との時間を大切にする
  • 起業して、上場する

ビジョンという言葉自体は未来を表すだけなので、決まった時間軸はありません。

3年後、5年後、10年後、生きてるうちに、どれもビジョンです。

「課長になる」とかは、面接や社内の面談で話す分にはいいですが、実際のビジョンはもう少し遠めの大きいものにしておくといいです。

キャリアデザイン、プランなどとの違い

キャリア○○という言葉は多いので、図で整理しました。

キャリアビジョンは、この遠くにある目的地の島です。今いるところから、ここに向かっていきます。

その向かうときのプランをキャリアプランといい、このキャリアプランを考えて、作っていくことをキャリアデザインといいます。

キャリアパスは、おもに会社内で用いられるキャリアのモデルなので、個人にとってはキャリアプランの一部だと理解しておくといいでしょう。

キャリアビジョンの位置づけ

若いうちは、キャリアビジョンも含めて頻繁に変わります。子供のころの夢のまま生きている人は多くないですよね。

しょっちゅう変わるので、キャリアデザインもキャリアプランはあまり意味がありません。

キャリアビジョンがあらゆるものの中心になるので、キャリアビジョンが重要なわけです。

キャリアビジョンのメリット・デメリット

あらためてキャリアビジョンを作るメリットと、気をつけなくてはいけないデメリットを見ていきます。

メリットは楽しく生きられること

まとめると生きやすいということなのですが、具体的には、以下のようなものです。

  • 元気が出る
  • やることが定まりやすい
  • 自分の価値観で決められる
  • 一貫性がある行動ができる
  • 好調、不調に影響されにくくなる

自分の場合には、やることが明確でないと、どうしてもだらけてしまい、同じことをやるにも充実を感じにくいです。

また、自分の向かう先がわからないと、周りに影響される部分が大きくなります。

あなたにとって大事なことではなく、周りの人が大事だと思うことに取り組みがちでしょう。

自分の調子や目先のできごとにとらわれずに、自分の道に進んでいくことは長期的な満足度は高くなるでしょう。

デメリットはないと悩むこと

やりたいことがない病

「やりたいことがない」病ともいえる悩みがあります。極めて現代的な悩みです。

昭和的な価値観では、いい大学に入り、いい会社に就職し、猛烈に働き、昇進し、マイホームというようなパスがありました。

平成に入ると十分に豊かになったので、モノが手に入らないということも少なく、価値観もかなり多様化しました。

そうすると、一人ひとりが自分の力で何をしたいかを考えなくてはいけません。

上の世代とは考え方が違うので、アプローチがあまり知られていません。

そこで、とっつきやすい考えになりやすいんですね。

  • 夢を持とう
  • キャリアビジョンを考える
  • キャリアデザインが大事だ
  • キャリアプランを作らないと

確かに、やりたいことを考えた方がいいというのは個人的にも思います。

一方で、みんな明確に目標がなくてはいけないというのも柔軟性に欠けます。

ここまで見たような、キャリアビジョンありきの理論以外のものもご紹介します。

キャリアビジョン以外のキャリアの考え方3つ

1.キャリア・アンカー

自分にとって重要な価値観に沿って、意思決定をしていく方法です。

アンカーというのは船の錨(いかり)のことです。船が流されないように使われる錨のように、個人も自分の価値観を錨として、周りに流されずに生きていけます。

2.計画された偶発性理論

キャリアの大半は予想ができない偶然の要素に左右されるので、無理にコントロールするよりもそうした偶然を活かそうという考え方です。

そうした偶然を活かすための、態度や姿勢を示しています。

3.キャリア・ドリフト

キャリアをすべてコントロールするのは難しいので、キャリアデザインは人生の節目(就職・転職など)だけにして、後は流れに任せるのも大事だという考え方です。

ドリフト(drift)は漂流するという意味で、流れに任せる部分のことです。

キャリアビジョンの3つの考え方

1.将来やりたいことから考える

わかりやすいのは将来やりたいことから考える方法です。

過去から考えるのもいいのですが、やはり過去に縛られてしまい、発想が狭くなってしまったり、小さくなってしまったりしがちです。

やりたいことを100個書く

ベタですが、結構有効です。実際やると、100個も書くのは思ったよりも難しいです。

あらゆるハードルを無くして、実現可能性を無視して考えるのがポイントです。

ロールモデルから考える

ひたすらいろんな人のインタビューを読んだり、本を読んだり、気になる職業の人に話を聞いたりしましょう。

少しでも、自分が興味を持てることを考えましょう。

2.過去から考えること

すでに経験が十分にある人は、過去の分析をしましょう。

過去の経験を分析する

年代ごとに、そのときあったことをまとめて分析する方法があります。

  • 印象的なできごと
  • そのとき、どう思ったのか
  • それはなぜか

Will, Can, Mustで考える

マーケットと合わせて考える方法もあります。

  • Will(やりたいこと)
  • Can(できること)
  • Must(世の中から必要とされること)

とくに、経験を積んできた30代後半~40代以降になると、今からまったく新しいことにチャレンジするよりも自分の過去を分析して可能性が高いことに取り組むほうがいいでしょう。

3.新しいことを試す

一定の年齢になれば、自分のやりたいことや得意なことは自分でもわかるようになります。

これが若いと難しくなります。そもそも経験が足りないというときはいろいろと試しましょう。

海外旅行

海外旅行中にビジネスを思いついたり、海外留学をきっかけに考えが変わったりする人は多いです。

自分が無意識においている前提が、言語や文化とともにすべて崩されるので、気付きが多いのだと思います。

人に会う

就活のときに学生がOB訪問をしますが、かなり有効だと思います。自分もかなり会いました。

業界や会社によっても人のカラーがまったく違いますし、少し話すだけで「あ、違うな」と思うこともあります。

本を読む

キャリア本を読みすぎて、キャリアオタクになるのはよくありませんが、生き方に関する本は多いです。

さまざまな業界について書いてある本や仕事について説明している本もあるので、参考になるでしょう。

転職・就職でキャリアビジョンの書き方・答え方

ここまでキャリアビジョンについて見てきましたが、就職や転職での説明の仕方には注意が必要です。

答え方の注意

企業がキャリアビジョンを聞くのは、

  • あなたと会社と合っているかを知りたい
  • あなたが長く働けるかを知りたい
  • あなたが活躍する姿をイメージしたい

ということを知りたいからです。つまり、

  • その会社でできないことを答える(会社に合っていない)
  • すぐに辞めると伝える(長く働けない)
  • そこそこ頑張ると伝える(活躍がイメージできない)

といったものはNGです。

自分は愚かだったので、「3年後に起業します」と正直に伝えて、いろいろな会社で落とされました。

結果として、こう伝えても内定をもらえた会社に入社しましたが、皆さんは絶対に真似をしないでください。

書き方のポイントと具体例

書き方は、型を使うとわかりやすくまとめられます。

結論、理由、補足、結論のような流れで書くと、シンプルです。

回答例

  • 結論:将来的には、事業立ち上げのリーダーとなるのが目標です。
  • 理由:小規模なプロジェクトを担当したときに、事業を立ち上げたり、メンバーのマネジメントをしたりしたのが非常に充実していたからです。
  • 補足:今は、プロダクト作りの勉強のために自分でも簡単なWebアプリケーションを作っています。
  • もう一度結論:開発から事業まで全体を見られるように、スキルを磨き、新規事業創出に貢献できるようにしたいと考えています。
NG回答例

  • 3年間で辞めて起業します。
  • 結婚のタイミングで退職するつもりです。

面接での答え方

面接でも同じ答え方で大丈夫です。よくある追加の質問としては、このようなものです。

  • そのために、今何をしていますか?
  • 転勤もありますが、大丈夫ですか?
  • 残業もありますが、大丈夫ですか?

ここでも、柔軟に長く働けそうだと思ってもらうのが重要です。

プロにも相談する

転職するときに対策する場合には、転職エージェントに相談しましょう。

キャリアビジョンに限らず、転職の質問には答えるときのポイントがあります。

そうしたポイントを押さえれば、書類も面接も通過率は大きく上がります。

ほかにも転職の進め方のアドバイス、求人の紹介、給料交渉など、転職エージェントならではのメリットは多数あります。

キャリアビジョンが明確ではない人も、自分に合った求人から探してみるというアプローチもありです。

大手の転職エージェントは求人数も多く、サポートの質も安定しています。

中でもおすすめの転職エージェントはこちらなので、ぜひ相談してみてください。

今すぐには、転職を考えていない人もリクナビNEXTミイダスなどの転職サイトに登録しておきましょう。

登録後にスカウトが来るので、あなたの市場価値がわかります。

女性の注意

女性の場合に気をつけるのは1点で、結婚や出産により退職することがなさそうという印象を与えることです。

多くの企業担当者が気にする部分ですので、注意をしましょう。

そのほかには、女性のキャリアに関しては、注意すべき点がいくつかあります。別の記事でもまとめましたので、こちらもどうぞ。

事務職の注意

事務職は答え方は長期的に働くこと、スキルアップを軸にすれば問題ありません。

注意が必要なのはキャリア形成です。一般事務の倍率は非常に高く、正社員として働き続けるのは困難です。

少しでもPCスキルや専門的なスキル(経理、人事、営業、マーケ関連など)をつけて、ほかの職種でも働けるようにしておきましょう。

資格を取るのは有効か?

資格が目標になるのはよくありませんが、目標達成のために資格が必要であれば、問題ないでしょう。

たとえば、専門的なスキルを身につけて働き続けたい人が、経理として働くために簿記の勉強をするのは、いいでしょう。

無目的で資格の勉強をするのは、ビジョンがないので、非効率になりやすいです。

さらに知っておきたいこと

ここでは、キャリアビジョンについて見てきました。

明確な行き先だけがキャリアではなく、自分の価値観を認識することで幸せになる人もいます。

キャリアビジョンにとらわれすぎずに、自分がハッピーに生きられる方法を考えましょう。

ほかにもキャリアや転職について書いているので、ぜひこちらもどうぞ。知識が増えると、選択肢が広がります。

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