営業職の転職攻略法!営業職のキャリアから求人の探し方・選考対策も

営業が長かったこともあり、たくさんの人の転職を目にしました。

自分も3回転職していますし、成功も失敗も経験しているのでポイントや落とし穴もだいぶ詳しくなりました。

ここでは、営業職の転職について、営業職のキャリアから求人の探し方、選考対策までご紹介します。

営業のキャリアのパターン

具体的な転職方法の前に簡単に営業の典型的なキャリアについて見ていきます。

営業の求人は多いので、あまりプランがなくてもどうにかなりますが、無計画だと年齢が上がったときに選択肢が減ってしまいます。

営業のキャリア

営業を軸に生きる

    1.マネジメントに上がる
    2.営業のスペシャリストになる

営業以外でも生きる

    3.キャリアチェンジする
    4.独立・起業する

営業のキャリアですが、営業を軸にしていくかどうかで変わります。

マネジメントに上がる

営業を軸にする場合には、マネジメントに上がるのがオーソドックスなものです。部下の育成や管理、営業戦略の策定や大手クライアント対応をしながら上がっていきます。

営業担当の執行役員や事業部の部長などのイメージです。

スペシャリストになる

営業の道を極めるというキャリアもあります。

会社の中の場合には、ややアライアンス案件や海外案件、大手クライアント対応をしたり、専門性の高い特殊な営業を行います。

個人の場合には、自分で会社を立ち上げたり、本を出版したり、コンサルティングをしたり、特定の商品を売り続ける人もいます。

年代ごとに、大まかにはこのようなポイントがあります。

営業を軸にしたキャリア

20代

  • 自分に合ったスタイルを見つける
  • 経験やスキルが積み上がるものを見つける

30代

  • マネジメント経験を積む
  • 事業立ち上げ経験を積む
  • 高度な営業(アライアンス、海外、大手)をする

40代

  • 経営、マネジメントに携わる
  • 人脈を活かす
  • ブランディングを確立する

営業でマネジメントを上がるには、早めにマネジメント経験や高度な営業経験を身につけるのが重要です。

営業のプロを目指すのであれば、自分の営業力をしっかりアピールできるようにブランディングをしていくことも大事です。

キャリアチェンジをする

新卒の配属で営業になる人も多いので、その後に別の職種に進む人も少なくありません。

キャリアチェンジのポイントは、若さです。30を過ぎて営業から未経験の職種となるとハードルが上がります。

できるだけ早いうちにやりましょう。年齢が上がってしまった場合には、できる限り営業に近い職種や実績が活かせそうなところにしましょう。

今の会社で成果を上げている場合には、転職だけでなく、社内での異動という選択肢もあります。

独立・起業する

営業のプロとしての独立して、自分で営業をしたり、営業の研修やコンサルティングを行ったりする人もいます。

このような場合には、営業のプロと同じように、専門性を高めながら周りにも発信して生きていくことが大事です。

営業にかかわらず、サービスを作って起業する人も多いです。この場合には、事業立ち上げの経験など起業に近い経験のほうが重要でしょう。

営業職の転職ポイント

転職のポイントを全体的なものとキャリアごとの攻略法で見ていきます。

全般的に注意したいこと

まず、転職においてどの営業や転職先にも影響するものを見ていきます。

ポジティブなもの

  • 実績がある
  • マネジメント経験がある
  • 海外経験がある
  • 事業提携や事業売却などの高度な営業経験がある
  • ナショクラ営業の経験がある

あなたの実績や経験はポジティブな要素です。営業であれば、なんらかの実績があることは基本ですが、より高度なものだとさらにいいです。

こうしたものが積み上げられていない場合には、まずいです。どのように、満たせるかを考えましょう。

ネガティブなもの

  • 実績がない
  • 転職回数が多い
  • 短期の離職が多い

ネガティブなものは営業以外にも共通する要素があります。まず、実績がないというのは避けましょう。

営業ほどあらゆるものが数値化されやすい仕事はあまりありません。よくよく探せば、なにかアピールできるものがあるでしょう。

これはキャリアチェンジの場合でも重要です。違う仕事でもやり切れる人か、結果を出せるということは見られます。

また、転職回数や短期の離職が多いこともネガティブになります。

営業は転職をしようと思えば、比較的簡単にできてしまいますが、繰り返すとどんどん選択肢は狭まります。

これは残念ながら結果を出していても変わりません。それが嫌な人は外資・IT・ベンチャーなどが影響されにくいので、こうしたところを検討しましょう。

営業キャリアごとの攻略

営業のキャリア

営業を軸に生きる

    1.マネジメントに上がる
    2.営業のスペシャリストになる

営業以外でも生きる

    3.キャリアチェンジする
    4.独立・起業する

マネジメントに上がる場合

すべての人がマネジメント職に上がれるわけではありません。実績もありますし、運の要素も大きいです。

ポイントはあなたが上がりやすい場所に身をおくことです。たとえば、僕がいた大企業では新卒は早くても3年後にしか管理職には上がれませんでした。

一方で、そこから転職したベンチャーでは2ヶ月後に部下がいて、半年後にはそれが10人以上に増えました。

もちろん、これは僕のマネジメント力が数ヶ月で上がったからではありません。マネジメントに上がりやすい環境に身をおいたことが大きいです。

新卒優遇の会社であれば、新卒でも上がりやすいところもあります。この見極めが大事です。数年も働けば、あなたにとって上がりやすいかどうかはわかるでしょう。

転職をして同業界や、やや下の会社に入って管理職になっていく人もいます。このパターンもおすすめです。

競合が少ないところや競合が強くないところに入っていくのは、ビジネスの基本でしょう。自分の例のように、最初の会社では難しくてもほかの会社では可能といったこともあります。

営業で実績を上げられる人はそこそこいますが、マネジメントに上がるには、それだけではありません。そこを戦略的に考える必要があります。

営業のスペシャリストになる

営業のスペシャリストになるのは、なかなかタフです。ずっと営業に向き合い続ける必要があるからです。

ここでのポイントは、あなたに合った営業のタイプを早い段階で見つけることです。

特定の商品が好きでその商品を売り続けるでもいいですし、訪問営業や海外営業をひたすら極めるもいいです。

あなたなりの営業を見つけましょう。別記事でも営業の種類を解説しています。

参考:営業職とはどんな仕事?営業職の種類を向き・不向きとあわせて解説します

キャリアチェンジする

キャリアチェンジの場合にはタイミングが重要です。完全な未経験になる場合には、年齢がポイントになります。

少しでも早く転職しましょう。転職先の会社の体制やあなたとの相性が重要になります。

未経験可となっている求人は、離職率が高いために常時、応募しているものやハードルを下げて募集しているものの、実際には未経験が採用されないといったものもあります。

あまりに小規模な会社だと教わる人がいなく、放置されたり、我流のやり方が改善されなかったりというリスクもあります。

こうした落とし穴にハマらないように気をつけましょう。

独立・起業する

ここが一番自由です。僕のように20代で3回転職をしても不利になりませんし、どんなキャリアでも個人事業主や法人の代表者にはなれます。

個人的な経験からいうと、大企業と小さな企業の両方を経験するのはおすすめです。

大企業で働くと、大企業で働く感覚やどのように意思決定がされるかなど、大企業のロジックがわかるからです。後は、肩書も地味に役立ちます。

一方、小さい企業で働くと事業の立ち上げやマネジメントに携わりやすいですし、起業に近い環境に身を置けるので、そのメリットもあります。

どちらにせよ、出身者で起業する人たちがいて、成長しているような会社がいいでしょう。

具体的な転職活動の進め方

実現したいことを決める

あなたの将来のキャリアを考えながら、次の転職で実現したいことを明確にしましょう。

自ずと条件は絞られてくるでしょう。このステップを疎かにすると、年収や待遇などわかりやすいものに流されてしまいます。

求人を探す

求人を探すところは非常に重要です。上で見たようにあなたの価値は努力以外の環境面で決まる部分が非常に大きいです。

営業ではブラック企業も多いですし、間違った場所に身を置くと、大きく遠回りになります。

一般的な会社の探し方というと、転職サイトに登録したり、聞いたことがある会社を調べたりするイメージがあるかもしれません。

これが悪いわけではありませんが、有名な企業がベストとは限らないですし、転職サイトではクライアント発信の都合のいい情報もどうしても多くなります。

そこで、ここでは2つほど必ず活用したいサービスをご紹介します。

口コミサイトで探す

1つは口コミサイトです。すでに使っているという方もいるかもしれません。

ここ数年で口コミサイトは劇的に進化しました。口コミ数も増えて、あらゆる企業を網羅していますし、その結果としてあらゆる情報の精度が上がりました。

どのサイトでも働いていた人の生の声が載っています。口コミによる評価のランキングなどもありますし、情報は充実しています。

転職サイトなどで調べた会社の評判を確かめるのにも役立ちますし、ここで調べたうえで、直接応募したり、転職サイトに探しに行くような方法もありです。

会社によっては、口コミが少なかったり、明らかに関係者が書いたようなサクラに近いものもありますので(逆に怪しい会社がわかりますが)、注意も必要ですが、このワンステップでリスクは大きく回避できます。

とくに、口コミサイトごとに違いはあまりないので、どれでもいいでしょう。口コミを投稿すると、どれも無料で使えます。

おすすめ口コミサイト

転職エージェントに相談する

求人探しに関しては、転職エージェントも必須です。上で見たようにどのキャリアを選ぶにしろ、自分がどの環境に身を置くかが重要です。

あなたが無限に時間を使えるのであれば、1つ1つ口コミをチェックしてもいいかも知れませんが、現実には難しいでしょう。

ここは、転職のプロに頼りましょう。彼らはあなたの要望に合った求人を紹介してくれたり、あなたの内定可能性が高そうな求人にも詳しいです。

ほかにもこのような多くのメリットがあります。

  • 転職の進め方のアドバイスがもらえる
  • 自分の市場価値・アピールポイントがわかる
  • 該当業界・業種の求人状況がわかる
  • 自分の希望に合った求人を代わりに探してくれる
  • 行きたい会社に内定する可能性がわかる
  • 応募したい会社の評判がわかる
  • 書類や面接の対策方法がわかる

僕は3回転職していますが、そのすべてで転職エージェントに相談しています。

というのも、自分で探した会社に入社したところ、想像と違うことがさまざまあって、数ヶ月で離職してしまいました。

評判や実態をちゃんと確認しなかった自分も悪かったですが、そもそも人のアドバイスをもらわずに進めることのリスクを強く感じました。

そもそも転職は多い人でも数回程度で、慣れている人も少ないですし、アドバイスを受けられることもあまりないでしょう。

あなたはいい会社の見分け方がわかりますか? 自分に合った会社がどれかわかるでしょうか?

彼らは毎日のようにいろいろなタイプの人と面談し、多くの人の転職活動をサポートしています。

転職サイトや口コミサイトを活用するのも重要ですが、そこではあなたの転職活動に対するアドバイスはもらえません。

転職を少しでも考える場合には、まず転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントごとのカラーがありますし、なによりも担当者との相性があります。複数の会社に登録して面談したうえで、自分に合った人とやり取りをするのが大事です。

転職サイトは求人数が多い大手がおすすめです。口コミを調べながら活用しましょう。

選考書類の準備

転職で必要な選考書類は履歴書と職務経歴書の二つです。

こちらで、かなり詳しく解説しています。自分が営業出身なので、営業系はそのまま使えるものも多いです。

参考:【履歴書の書き方】見本・サンプル付き・例文で学ぶ!一生使える完全版

参考:【決定版】職務経歴書の書き方!見本・サンプル付き・例文で作成方法を学ぶ

面接対策

面接対策も同様に別記事で紹介しています。質問の回答例だけでなく、面接のステップごとのポイントやマナーに至るまですべてを解説しています。こちらもどうぞ。

参考:転職面接を絶対に成功させる!5つのポイントと質問回答例37個で対策

さらに知っておきたいこと

ほかにも営業に関連する記事があります。ぜひこちらも見てみてください。

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