退職願や退職届はなかなか書くものではないので、どう書けばいいのかわからないかもしれません。
手書きかパソコンか、紙のサイズや種類などはどちらかというとマナーの問題ですが、日付と印鑑に関しては間違えると書き直すことになってしまい、手間です。
ここでは、日付と印鑑のルールを説明します。全体的な書き方は下記の記事でもご説明しているので、あわせてどうぞ。
退職願・退職届・辞表の書き方を解説!テンプレート・フォーマット・例文付
目次
退職願・退職届の日付ルール
退職願と退職届は提出日と退職(予定)日の両方を記載します。ここでは、縦書きと横書きのフォーマットでどのように書くかを見ていきます。
数字は漢数字で書く
西暦でも和暦でも問題ありませんが、漢数字で書きます。ゼロも「〇」という漢数字があります。○と似ていますが、別のものです。
- 2018年……NG
- 平成三十年…OK
- 平成三〇年…OK
- 二千十八年…OK
- 二〇十八年…OK
縦書きの退職願・届での退職日・提出日の書き方
退職願・退職届は迷ったら縦書きのものを使いましょう。基本的には、本文中のところで、退職日を記載し、その後に提出日を書きます。
退職願は必要がない場合も多いですが、提出するときには、同様に退職したい日を本文中に記載し、提出日をその後に書いておきます。
横書きの退職願・届での退職日・提出日の書き方
横書きの場合には、提出日が先に来ます。退職日は同じように本文中に記載します。
退職日は話し合ってから
退職日ですが、円満な退職が難しいときを除いては、まず話し合ったうえで退職日や最終出社日を決めます。(有給消化がある場合)
そこで、決まったものを退職届に書きます。退職願は出す必要がないことも多いですが、出す場合には、退職希望日という位置づけになります。
話し合ったものを確認するという考え方でいいでしょう。
円満退職が難しい場合
会社ともめていたり、上司や会社が退職届を受け入れないという場合には、メールや郵送などで証拠が残る形で送ります。
郵便の場合には、内容証明付郵便で送ることが多いです。手渡しの場合には、提出日を書きますが、郵送の場合には発送日で構いません。
退職日は合意が取れていれば、その日程ですが、難しければ、民法に沿った2週間後の日付か会社の就業規則や雇用契約を踏まえた日程にしましょう。(30日程度に設定していることが多いでしょう)
印鑑・ハンコのルール
使用する印鑑はシャチハタNG
印鑑はシャチハタ以外のものにしましょう。これはモラルとして、ということもありますが、会社によってはシャチハタを禁止しているところもあります。
ちなみに、重要書類や公的な書類ではシャチハタが禁止されていることが多いです。おもに以下のような理由です。
- 大量生産のため、同じものがありうる(本人という推定がしにくい)
- ゴムでできており、変形しやすい
- インクの耐久年数が低かった(今はだいぶ改善)
大量生産という点でいうと、いわゆる100円ショップで帰るような三文判も当てはまりますが、三文判でも問題ないとされています。
シャチハタはゴムやインクなどの理由がありますが、どちらかというと昔に生じていた問題で今はそこまで問題にならないようです。どちらかというと慣習的な問題でしょう。
三文判・実印・拇印
このような書類では、三文判が通常です。100円ショップで売られているもので構いません。
ほかにも実印(印鑑登録をしている印鑑)や拇印などもあります。実印は問題がないのですが、印鑑としての重要性が高いため、必要な場合以外は使わない方がいいでしょう。
拇印は印鑑と同じような効果がありますが、緊急の場合など以外ではあまり使いません。この場合も適切ではないですし、書き直すことになるかもしれないので避けましょう。
まとめ
退職願・退職届はいざ書くと手間がかかります。日付や印鑑のために、何回も書き直すのは時間ももったいないです。
基本を抑えて、さっさと書いてしまい、引き継ぎや転職の準備に時間を使いましょう。
退職願や退職届の書き方を知りたいという方はこちらの記事でもテンプレート付きでご紹介しています。
また、転職先を決めていないという方はこちらの記事もどうぞ。