転職するときには、履歴書や職務経歴書を準備します。
証明写真は多くの場合、最後に対応しますし、時間がなくて急いで対応していませんか?
実は採用側からすると、この写真は非常に重要です。あなたの印象を左右します。
そんな履歴書の写真に関して、気をつけた方がいい理由から実際にどのように対応すればいいかまでをご紹介します。
目次
履歴書の写真がなぜ重要なのか
写真は選考書類で目立つ
履歴書の写真が重要なのは、そこが印象に残るからです。基本的に選考書類は履歴書と職務経歴書の2つがあります。
実際に見るとわかりますが、このどちらの書類も非常に殺風景です。白黒ですし、文字だらけです。
履歴書を見るときも簡単に経歴で転職回数や志望動機は見ますが、もっとも目を引くのは写真です。
印象が変わる
面接前にさっと目を通すときにも写真は必ず目に入ります。面接前に「へぇ、こんな人なんだな」という印象づけがされます。
この履歴書は基本的に回覧されるため、面接回数が3回であれば、3回見られることになります。
選考するときに写真で合否が決まるかというとそんなことはありませんが、転職を成功させるためには少しでも印象がいいほうがプラスですよね。
印象が選考に与える影響
実はあなたが経験を積んでいれば積んでいるほど影響は小さくなります。
30代後半の経理部長を採用するときに写真はあまり重要ではありません。実務能力の方が見られます。
ただ、これが20代だったり、新卒・第二新卒のような年齢の場合には雰囲気の重要性が増します。
そのくらいの年齢では、経験している会社も多くて2社程度で、圧倒的な経験があるわけでもないでしょう。
そうすると、あなたの面接での雰囲気や印象で決まります。3人いれば、なんとなくその中で感じがいい人になります。
手軽に改善できる
そう考えると、面接の対策や志望動機の準備も必要ですが、履歴書の写真をいいものにするのは、ほかの準備と比べるとだいぶ簡単ではありませんか?
多くの人を面接できるほどの余裕がないとき、経験が同じくらいで写真が自撮りのイマイチな人と、しっかりスタジオで取られた人のどちらが面接に呼ばれるでしょうか。
スタジオ>証明写真>自撮り
転職の写真は可能であれば、スタジオで取ったものがベストです。
数千円程度から可能で、たくさんの会社を受けても全部で1万円もかからないでしょう。転職で年収が上がれば、誤差にもならない程度です。
プロの人が見え方がよくなるように撮ってくれますし、修正してくれるところもあります。
そこまで、お金を使えないという方は証明写真で撮りましょう。そちらのポイントも下にまとめました。
自撮りはできれば避けましょう。企業のシステムでWEBカメラで撮られるものだったりしたら仕方ないのですが、自撮りは一発でわかります。
相当工夫したとしてもやはり背景や目線、大きさが不自然になります。
履歴書の手書き問題と同じで、明確な理由があるわけではありませんが、証明写真すら使わない人の転職に対する真剣さがあまり伝わらないからかもしれません。
自分のいた会社はIT系だったので、履歴書はパソコンでも手書きでも気にしていませんでしたが、履歴書の写真はさすがに見られました。
証明写真の注意
共通
形式・サイズ
- サイズは4cm × 3cm
- 3ヶ月以内の撮影
- 背景は白・青・グレーが基本
- 裏には名前を書いてのりづけ(はがれたときに誰の写真かわかるように)
服装
- 基本的にスーツで撮影する(クリエイターやアパレルなどは私服可の場合も)
- 服のサイズに合ったものにしましょう
撮り方
- 笑顔でも歯は見えないようにする
- 正面から撮影する
- 背筋を伸ばしましょう
- てかりは抑えましょう
男性
- 黒やグレー、青のスーツ
- ワイシャツは黒
- ネクタイは派手すぎないもの
- ネクタイが曲がっていないか注意しましょう
- 髪が目や眉にかからないようにする
- 整髪料をつけすぎないようにしましょう
- ひげは剃る
- ピアスなどアクセサリーはつけない
女性
- ジャケットは落ち着いた色にしましょう
- インナーは明るめの色でシャツでもブラウスやカットソーでも構いません
- 髪はひとつにまとめるか、後ろに流します
- 髪は目や眉にかからないようにしましょう
- メイクはリップやチークを自然にしましょう
- ネックレスやピアスは外しましょう
スピード写真の注意点
スピード写真で撮る人もできるだけきれいに撮る方法があります。
1. 証明写真機にこだわる
証明写真にも種類があるのはご存知でしょうか。機種によって肌質や明るさが大きく異なり、かなり仕上がりに差がつきます。
株式会社DNPのKi-Rei-iシリーズがきれいに撮れると評判です。値段も1,000円程度で撮れるので、せめて機種くらいにはこだわりましょう。
同シリーズにKi-Rei-EXという機種があり、こちらがかなりよいクオリティのようです。
次点は富士フィルムで次に、クオリティがいいようです。
これ以外はあまり変わらないので、できたらどちらかで撮りましょう。
2.ノートや白い紙を持つ
カメラに映らない胸のあたりでノートや白い紙を持つことで、レフ板代わりに写真が明るくなります。
紙がない場合には、ハンカチやタオルなどでも構いません。
3.椅子の高さを合わせる
椅子の高さを下げて、背筋がぴったり伸びるようにしましょう。
4.あごを少し引き、口角を上げる
ちょっとあごを引くと顔の印象が明るくなります。口角はうぃというと、自然に上がります。
最後に
選考書類は、ちょっとした工夫で書類選考の通過率が上がったり、面接が楽に進められます。
自信がない方は転職エージェントなどプロの方にも見てもらいましょう。書類落ちはあまりにもったいないです。
“転職の履歴書写真は超重要!サイズとマナーを守って証明写真でも差別化” への3件のフィードバック