転職で給料を上げるには?年収アップの考え方と給与交渉の進め方注意

日本では短期間での離職があまり良いと思われていないこともあり、転職の頻度はあまり高くありません。

1回1回が勝負ですが、どうしても経験地がたまりにくい状況があります。

中でも給料は悩ましい問題です。

のちのち上げればいいと思っていたのに、入社してみると上がりにくい制度だったということもあります。

自分も何回か転職しましたが、仕事の内容だけでなく、給料もしっかり考えておけばよかったと思うことがあります。

年収を上げたいと思う方はもちろん、そこまでこだわらない方でも年収を増やせるなら増やしたいですよね?

ちょっとした行動の差で大きく得する・損することがありますので、ここではその方法をご紹介します。

年収の目標

まず、今回の転職における年収の目標を考えましょう。

  • 最低〇〇万円は欲しいのか
  • 絶対に〇〇%上げたいのか
  • 今すぐに上げるのか
  • 後でもいいのか

などを考えます。

とくに若い20代のうちは、そこまで意識することがないかもしれません。

ただ、年齢が上がると

  • 前職給与が考慮されて不利になってしまったり、
  • 家族ができて生活費が上がったり、
  • 必要なスキルや経験のレベルが上ったり

調整が効きにくくなります。

一時的な上がり下がりだけでなく、長期的にどうなるかも考えましょう。

給料を上げる方法

会社選びが一番重要

僕の周りにも給料の高い人たちは結構いますが、彼らの共通点はただ、給料の高い会社で働いていたことです。

起業や独立してフリーランスをする場合には別なのですが、サラリーマンとして稼ぐ場合には会社が重要です。

こんなスキルを身につければ、こういう役職に上がればと思っている人もいるかもしれません。

実は皆さんが思っているほど、スキルや役職などはあまり影響がありません。

たとえば、自分が新卒で入った大企業では5人~20人程度までをマネジメントする役職で年収1,000万円くらいです。

一方で、別の会社では2年目、3年目で1,000万円を超えているような人たちもいます。

しかも、そこの会社ではほとんどの人がその水準に達します。

そして、僕がベンチャーで20人程度をマネジメントしていたときの年収は400万円程度でした。

普通に考えて、

  • 仕組みが整っていて、優秀な人が集まっている、大企業でのマネジメント
  • 仕組みもなく、第二新卒の人たちや変わった人の多い、ベンチャーでのマネジメント

はどちらが大変そうでしょうか?

仕事のレベルやあなたの成長と、もらえる報酬はあまり関係がありません。

もちろん、給料は高いものの、スキルや経験がまったく身につかないことは長期的にリスクです。

楽なだけの仕事を選ばないことには気をつけましょう。

給料の高い会社の調べ方

給料が高い会社の調べ方はいくつかありますので紹介していきます。

口コミサイト

口コミサイトでは、実際に所属している人たちが会社内部の情報や実際に自分がもらっていた年収を書いています。

かなり信頼性の高い情報です。どのように求人を探す場合でも口コミサイトは併用しましょう。

待遇だけに関する口コミが見れたり、ランキングが用意されていたりします。

Vorkers転職会議キャリコネなどがありますが、どれでも問題ありません。

自分にとって使いやすいサイトを活用しましょう。

高年収向け転職サイト

まず非常におすすめなのは、ハイクラスの転職サイトです。

年収600万円以上もらっている人は、絶対に活用しましょう。

自分もずっと登録していますが、ビズリーチCAREER CARVERなどのサイトは審査がある代わりに、求人の質がいいです。

年収1,000万円以上の求人が多数あります。自分の経歴や職務経歴書を載せておけば、スカウトが来ます。

今までさまざまなサイトやエージェントに登録しましたが、ハイクラス向けの求人サイトは圧倒的に求人の質がいいです。

ビズリーチ

  • 自分で応募するためのハイクラス転職サイトとしても
  • エージェントからのスカウトを待つ転職エージェントとしても

活用できます。

転職エージェント

年収を上げるにあたっては、転職エージェントも必須です。彼らは転職のプロで幅広い転職の知識があります。

とくに、年収を上げるような転職では、以下のメリットがあります。

  • 年収の高い求人を知っている
  • その中であなたが内定を得やすいものがわかる
  • 内定を得るための書類や面接のサポートが受けられる
  • 内定後の給与交渉がしやすくなる

求人を調べるだけであれば、自分でもできるでしょう。

でもあなたは自分が受かりやすい求人がわかるでしょうか? 選考のポイントを理解しているでしょうか?

そもそも転職は多い人でも数回程度で慣れている人も少ないですし、アドバイスを受けられることもあまりないでしょう。

僕は3回転職していますが、そのすべてで転職エージェントに相談しています。

もちろん、転職サイトや口コミサイトも併用しますが、転職エージェントでしか得られないアドバイスは転職の成功に直結します。

転職の初期段階で、あなたの転職の進め方や求人の選び方、選考対策を相談しましょう。

複数の会社に登録して面談したうえで、合ったところとやり取りをするのが大事です。

安心のエージェントをいくつかご紹介します。

エンジニアのキャリア

もしあなたが若かったり、売れるスキルがほとんどない場合には、エンジニアが非常におすすめです。

エンジニアのよいところは、供給が需要に追いついていなかったり、フリーランスなど多様な働き方ができたりすることです。

プログラミングさえできればよいので、学歴や職歴は一切関係なく、ちゃんと学べば誰にでも可能性があるところです。

向き・不向きもありますが、無料で転職までサポートしてくれるサービスが出ていますので、そうしたものもぜひ利用しましょう。

彼らは転職の成果報酬で企業から収益を得るため、プログラミングも転職も本気でサポートしてくれます。

ぜひ活用しましょう。

気にしなくてもよいこと

転職の統計はあまり意味がない

転職に関しては、年収が上がる人・下がる人の割合やどういう人が上がりやすいというデータがあります。

転職者という大きなくくりで論じること自体に相当に無茶があるので、あまり気にする必要はありません。

持っている資格

転職に資格はいりません。資格を進めているのは、だいたい資格の予備校です。

自分は資格はTOEICくらいしかありませんが、あまりに役に立ちません。

そもそも英語が求められるケースも少ないですし、業務で英語を使ったことがあるかどうかの方がよほど重要です。

自分で採用を担当したときにもほとんど気にしませんでした。職歴の方がはるかに重要です。

会計士や弁護士のような業務をやるうえで必要なもの、宅建や介護福祉など業務に強く関わるもの以外はいりません。

たまに、シスアドやマイクロソフトの検定を取っている人がありますが、あまりそれがプラスになることは無いと思います。

給与交渉の進め方は?

本来的には、就職後にパフォーマンスを上げていくのが理想です。

それでも、ちょっとした進め方の違いで転職時の給料が変わることがあります。

実際には、よほど厳格にマネジメントしている会社以外はかなり変わります。

同じ業務でもその人の前職給料、そのタイミングでの採用緊急度、給与交渉などが影響します。

自分の場合には、ここをおろそかにしたため、後から入ってきて、自分よりも役職の低い人の方が給料が高いという残念なことがありました。

ここでは進め方や注意点をご紹介します。

選考前

会社ごとにそもそもの給与レンジが決まっています。これは転職エージェントや口コミサイトで情報収集をしましょう。

あなたのポジションを踏まえて、どれくらいの給料が現状で支払われているのかを調べましょう。

また、実際に入社した人の給料がどのように評価されているのも見ておきましょう。

どの採用担当もパフォーマンスに応じて上がるという話を一般論としてするかと思います。

それとは別に、本当にどの程度上がるのかを抑えておくことをおすすめします。

選考中

基本的には1次面接で採用担当者から聞かれることが多いでしょう。

素直に希望金額を伝えましょう。理由も合わせて聞かれることがありますが、以下のものが一般的です。

  • 前職給与
  • 他に選考を受けている他社
  • 自分の過去の経験
  • 必要な金額

エージェント経由で選考を受けている場合には、エージェントの人から話してもらうのが楽です。

相手から聞かれない場合には、悩ましいですが、無駄な時間を避けるためにも質問のタイミングで確認するのも1つです。

いきなり給料の質問にすると、待遇だけを気にする人と思われかねないので、このようなことを質問しながらサンドイッチ方式で聞きましょう。

  • ポジションに関する疑問点
  • 期待する役割
  • 会社の方針
  • どのような人が活躍をしているか
  • 中途採用者の出身企業

選考後

内定をもらうときには、給与を含めた条件を提示されるかと思います。

このタイミングが最後の交渉のチャンスです。

自分の場合には、希望金額を伝えていましたが、その希望額よりもはるかに低く、求人で書いてある金額よりも低い金額を提示されて驚いたことがあります。

結局、エージェントを経由して希望を伝えましたが、あまりにも条件が合わなかったため、その企業へ入社はしませんでした。

下げても良いケースは?

未経験

なにかしらの経験を得たいときは、年収を下げるのも選択肢になるでしょう。

自分の場合はマネジメント経験を得たいこともあってベンチャーに行きましたが、実際に2ヶ月で部下ができ、半年で10人ほど部下ができました。

最初の会社の場合には、マネジメント経験を得るためには少なくとも3年程度はかかったため、その面ではよかったです。

特殊な働き方

働き方改革などと唱えられていますが、実態はまだほど遠いです。

副業・複業・時短勤務・不定期勤務に関しては、給料を下げざるをえないのが現状でしょう。

時短勤務などは過去の職場でも対応しているケース(17時退社みたいな)がほとんどでしたが、週に2日といった勤務はあまり見たことがありません。

さらに知っておきたいこと

ここまで転職のときの年収に焦点を当てて、ノウハウを紹介しました。

自分も働きはじめる前には、成果を出した人がより高い報酬を得ると思っていて、仕事でいかに高い成果を出せるかを考えてきました。

ところが、部署の調子が悪いために自分の評価が上がらなかったり、昇進したのにリミットがあって十分に上がらなかったり、自分が給料を軽視したために損をしてしまったことがあります。

僕の場合には、そこで貯めた金額がそのまま起業資金になりました。

正直、「もっとあのときにうまく立ち回っていれば、考えていれば」と思うこともあります。

みなさんはぜひここに書いてある基礎を抑えて損をしないようにしてもらえると嬉しいです。ほかの記事もぜひ参考にしてみてください。

転職で給料を上げるには?年収アップの考え方と給与交渉の進め方注意” への4件のフィードバック

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