キュレーションメディア、バイラルメディア、メディアの違いは

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キュレーションメディアやバイラルメディアという言葉を聞くことがあるが、それぞれどういったものを意味するのだろうか。

  • キュレーションメディアとは、キュレーションという手法で作られたコンテンツを主体とするメディア
  • バイラルメディアは、SNSからユーザーを流入させるメディア

という違いがある。

コンテンツの制作手法とユーザーの獲得方法なので、これは同時に成立する。

ここからより詳細な内容を見ていきたい。

そもそもなぜ注目されているのか?

複数の要因があるが、ブログやSNSなどの普及に伴い、流通する情報が飛躍的に増加したことが多い。

その数ある情報の中から、より良いコンテンツに出会いたいという重要性が増していることが上げられる。

以前はそれこそリンク集のようなものからリンクをしたり、検索をしたりという行動がメインだったが、そこにSNSが加わったり、スマホが爆発的に普及する中で、コンテンツとの接触頻度や時間が増えてきている。

そんな中で、何らかの切り口で情報を集めるようなキュレーションメディアや比較的に新しいチャネルとしてのソーシャルからの流入を活用したバイラルメディアが注目されてきている。

一言で伝えるのが難しい、キュレーションメディアとは?

キュレーションとは、「インターネット上の情報を特定の切り口で集め、再編集すること」を指す。

そうした手法で作られた記事を主体としているものをキュレーションメディアと呼ぶ。

企業のオウンドメディアでもキュレーションという手法が使われることはある。

ただ、オウンドメディアは最終的に商品へのコンバージョンを目指すのに対して、キュレーションメディアでのマネタイズはメディアのPVやUUを活かしたネイティブアドやアフィリエイトにより収益を方法が取られることが多い。

注目されている背景としては、今まで雑誌を読んでいたような時間がどんどんインターネットに移行してきており、多くの雑誌が廃刊になる一方で、マス向けのニュースメディアや女性向けのメディアがどんどん生まれてきているため。

それぞれ、1つずつ紹介する。

1.「女の子の毎日をかわいく。」月間2.5億PV, 1900万UUのMERY

mery

DeNAにiemoと共に50億で買収されたMERY。

キュレーションメディアでは圧倒的な存在。単純に検索の着地地点になりがちなキュレーションメディアの中でブランドを築きつつある唯一のメディア。

男性が見ても圧倒的に面白いので、ぜひ見て欲しい。

ちなみに、MERYの場合、10代後半から20代前半がメインターゲット。

似たようなメディアにBy.sやLocaliや4meee!などがある。ここらへんの微妙なセグメントの違いは赤文字形の女性誌並みに難しい。(男性の方は、JJ, Cancam, More, With, Rayあたりの差が全然わからないと思うので)

こうした新興メディア系は圧倒的にスマホ比率が高く、MERYもユーザの90%がスマホで見ているとのこと。詳しい数字は媒体資料を参考に⇒http://dena.com/jp/adinfo/pdf/mery.pdf

2.Smartnewに先駆けて上場、利益も出ているGunosy

gunosy

アプリは1,000万ダウンロード。直近の決算では、売上31億6,500万、営業利益1億9,000万と利益も出ている。

初期は、アルゴリズムによって自分に合ったニュースが毎日送られてくるものだったが、アプリに舵を切り、広範なニュースを扱うようになった。

一時期、SmartnewsとのCM合戦もあり、収益性が疑問視されていたこともあるが、利益が出せることを証明している。

やはり、スマホにスキマ時間にニュースを見れるのは非常に便利だと思う。

MERY等と比べると、Gunosyである必要性は薄いのだが、早めのユーザ囲い込みとアルゴリズム改善でその立場を守れるということだろうか。

キャプチャはPCのものだが、たまたまかはわからないが、下世話なニュースが多い。

何かと話題、バズりが全てのバイラルメディアとは?

バイラルメディアとは、「クチコミによってアクセスを伸ばすメディア」を指す。

元々、バイラル(viral)がウイルス性のといった意味があり、それがクチコミが広がっていく様子に似ていることからつけられた。

そもそも、キュレーションメディアもバイラルメディアにしても自らコンテンツを作らずに、既存のコンテンツを組み合わせたり、引用しながら自らのコンテンツを作成していくので批判がされやすい。

その中でも一部のバイラルメディアでは、特に文脈も無くとりあえずバズりそうなものをアップし、拡散するという手法が取られている。

これは著作権的にもアウトで、しかもバズるコンテンツがそうそう無いため、コンテンツの盗作(パクリ合い)が相次ぎ、ますますメディア全体の印象を悪くしている。

1.ローンチ10日間で60万PV、現在3,000万PVを超えるTABI LABO

tabilabo

バイラル系で最も有名なのではないかと思われるTABILABO。

佐々木俊尚を共同編集長に迎えていたりと他とは少し毛色が違う。

元ネタが間違っていたり、無許可で翻訳していたりと定期的に炎上はしているものの、着々と伸ばしている印象。

SEOは強くないため、ほとんどSNSからのアクセス。記事は基本的に海外でバズっているネタや人気のあるネタを翻訳しているものが多い。

数々の炎上を経て、現在は基本的に許諾を取っているかと思われる。最近は、前ほどニュースで見ることも無いがどうなのだろうか。

2.サイバーエージェント運営のSpotlight

spotlight

サイバーエージェントってこういう新しい領域には実は結構手を出していたりする。(クラウドファンディングしかり)あまり踏み込まないのだが・・。

他にもBy.s(旧Selecty)もサイバーが運営。

写真盗用で一度炎上しているものの、他のメディアに比べると圧倒的に炎上回数は少ない。

ちなみに、こういうメディアってほとんどが1記事1,000円くらいの単価で書くような自称ライターの人達で、企業側もテストしたり、多少のチェックはするものの、工数もそこまでかけたら割に合わないので、ある程度の炎上はしょうがないと思ってやっていると思うが。(炎上して一時的に知名度上がったりもするし)

キュレーションメディアとバイラルメディアの違い

ここまで両者をそれぞれ説明したが、この違いに関する個人的な見解を述べたい。

その定義だけを見ると、キュレーションメディアもその記事の多くがバズることを狙っているものなのでその点はバイラルメディアと変わらないし、バイラルメディアもある意味、情報の収集という点ではキュレーションにも近い。

そもそもキュレーションという言葉が記事作成手法を表すのに対して、バイラルは流入経路を表すので、重なり合う部分もそれなりにある。

ただ、一般的に上記の名称で呼ばれるときの圧倒的な違いは付加価値の差にあると考えている。

つまり、コンテンツをただ流用しているだけなのか、そのコンテンツを組み合わせることで元のコンテンツに無かったような新たな価値を創出しているかに尽きると思う。

バイラルメディアでは、どこかから引っ張ってきた動画にコメントを入れるような記事も多く、ソースのパクリ合いのような自体も発生する。

それに対して、キュレーションはそのメディアのコンセプトであったり、何らかの軸があり、独自性や付加価値が生まれやすくなる。

バイラルメディアでは現状、それがなかなか生まれていない、というよりもそうしたことをあまり気にしていないのではないか。

したがって、キュレーションはそのユーザのセグメント次第で複数生き残る可能性はあるが、バイラルメディアはその性質からして、1社あるいは2社程度しか生き残らないだろう。というよりも既にだいぶ淘汰されているが・・。

メディアという大枠の話は済んだので、今後は実際にどういった記事種類があるのかといったより細かい話をしていければと思う。

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