ミスが多くてそろそろやばいかもしれないんだよね…
最初は仕方ないけど、続くとまずいよね。でも、ちょっとの工夫で解決できるかも
仕事にミスはつきものです。
ミスは少ない方がいいですが、ミスを恐れすぎて簡単な仕事だけに取り組むのももったいないですね。
ここでは、そもそもミスは悪いものなのか、どう防ぐのか、事後的にどうするのかについて幅広く見ていきます。
いいミスと悪いミス
ミスにいいも悪いもないという考えもあるかもしれませんが、ミスには大きく2つのパターンがあります。
それは、学びにつながるミスと学びにつながらないただのミスです。
たとえば、資料の印刷方法を間違えて紙を無駄にする、朝寝坊して遅刻する、商談の資料を忘れて仕事を失注するというのはただのミスです。
一方で、新規事業で仮説を検証したところ期待どおりの結果が得られなかった、商品をいつもと違う顧客層に訴求したところ全く反応がなかったというのは学びにつながるミスです。
確かに、そのときの結果だけを見るとどちらも望ましい結果にはなっていません。
ただ、後者の場合には今後の打ち手を考える上で1つの可能性を潰したという点で有用です。
こうしたミスまで許容しないとなると、確実で保守的な施策しか打てず、長期的には厳しい状況に陥ってしまいます。
ミスはすべてが悪いのではなく、次に活かすという考えでいるのが大切です。
寝坊のような一見なんのメリットのないミスでもその後の行動を改めることで意味のある経験となります。
ミスを防ぐためにできる3つのこと
1.仕組みとして解決する
ミスを重ねる人には、心構えや気合によって解決しようとする人がいます。
たとえば、「次からは気をつけます」と言ったときに具体的にこの人はどのように行動を変えるのでしょうか。
気をつけるという曖昧な態度ではまたミスをする可能性があります。
具体的になんらかの仕組みを導入することで、解決をしましょう。いくつか具体例を紹介します。
- 資料の間違いであれば、チェックリストを作って提出前に見直すようにする
- 朝の寝坊であれば、目覚ましをベッドから遠い位置に置いたり、家族に起こしてもらったりする
- 商談を忘れてしまった場合には、商談が入った時点でスケジューラに登録するようにする
同じミスを失敗しないように解決できる仕組みを作りましょう。
2.仕事に取り掛かる前の確認
ミスはほとんどの場合には取り掛かる前に決まっています。
その仕事の目的や完成イメージがわからない、手順がわからないといった場合にはミスをしてしまう可能性が高いでしょう。
仕事に取り掛かる前にこうした点をクリアにできると、ミスは減ります。
そこで、仕事を始める前に確認したい事項をいくつか列挙します。
- 仕事の目的は何か
- 成果物はどのようなものか(過去の例があれば、もらう)
- その仕事に必要なものは何か
- どのような手順で進めるのか
これはある程度、定型的な業務に関するものなので高度な業務ではまた変わります。
あなたが仕事に慣れてきて裁量が大きい場合や未知の業務に関しては、目的だけ与えられることや成果物のイメージは合っても進め方は任されることもあるでしょう。
ほかにも会社が属人的だったり、上司や周りのサポートもあまり得られなかったりする場合には、自分で考えて進める必要があります。
3.取り掛かっている最中の確認
取り掛かる時点でクリアでもやっていく中でわからないことが出てくるものです。
そのような課題を随時解決できると仕事のレベルが上がります。
ここでのポイントはできるだけ早く相談することです。
よくある典型的な失敗は期限ギリギリになっても進んでおらず、取り返すのが難しくなってしまうパターンです。
完成度が低い状態でも早めに相談し、フィードバックをもらうことで、最終的な成果はよくなります。
ミスをした後のポイント3つ
ミスは事後対応も非常に重要です。
自分自身のミスもそうですが、仕事を続けていると部下や後輩のミスに対応しなくてはいけないこともあるでしょう。
また、ミスへの対応方法が重要なのは、吉本の大崎社長や日大アメフト部や元東京都知事の舛添さんの会見を思い出してもらえばわかるかと思います。
ミスへの対処方法のポイントは3つです。
- 速やかに現状を報告する
- 原因を究明する
- 再発防止策を考える
僕は記者会見をしたことはありませんが、営業職だったので、トラブル対応はしょっちゅうありました。
そのときに説明するのは、上記の3つです。
何が起きているのかは早めに伝えて、できる限り早く原因を究明し、今後起きないようにどうするかを説明します。
一般的な会社であればまず上司に相談して、どのように対応するのかを考えます。
軽い内容であれば電話で話をしますが、重い場合には往訪したり、上司を連れて行ったりします。
よく問題になるのは、報告が遅れた場合と報告に嘘が混じっていた場合なので、速やかに正確に伝えるようにしましょう。
ミスから立ち直る方法
気晴らしをする
ずっと落ち込まないための気晴らしも大事です。
友達と飲みに行ったり、体を動かしたり、カラオケに行ったりというのがよくあるストレス解消のパターンです。
そもそも解決するための工夫は必要ですが、気持ちを切り替えるための方法を持っておくと便利です。
業務で取り返す
ミスを業務で取り返すという姿勢も大事です。
同じミスを繰り返さないのはもちろん、ほかのことで会社に貢献できるようにしましょう。
【体験談】あまりにもミスが続くとき
自分の経験ですが、バックオフィス系の業務の部署で仕事でのミスが続くことがありました。
自分はそれまで営業やマーケティングの仕事をしてきたので、基本的には数字を上げる仕事でした。
それがバックオフィスになるとがらっと変わり、明確な数値目標もなく、仕事に対する自分の貢献が見えなくなり、比較的単純な業務でもミスが続きました。
「こんなに間違える人は初めてです」などとも言われながら続けていましたが、自分にとってベストな環境ではないなと思い、退職することにしました。
逃げてもいい
逃げるというとネガティブですが、場所を変えることで活躍している人はたくさんいます。
転職や異動などは見方によっては逃げと言われるかもしれませんが、行った先で活躍すれば問題ありません。
確かに以下のような指摘はよくあります。
- この会社でうまくいかないと、どこに行っても通用しない
- 一度逃げると、逃げる癖がつく
- 転職をする前に、今の会社で問題を解決したほうがいい
一方で、自分の周りでも以下のように転職したり、異動したりして活躍している人はたくさんいます。
- 営業としてイマイチだった人が人事で活躍したり、
- 前の会社で一緒だった先輩が転職後に給料は2倍以上になっていたり、
- マネージャーだった先輩が、転職して上場企業の部長になっていたり、
あまりにも頻繁に転職をしている場合には別ですが、仕事次第であなたの成果は大きく変わることは認識しておいてもいいでしょう。
場所を変える選択肢もある
僕のように仕事が合わなかったり、もしくは大きな仕事のミスが合ったり、今の仕事での可能性が厳しい場合には異動や転職が有効な選択肢となりえます。
異動もあり
大企業であれば、異動して別会社のような環境に移れる可能性もあるので、おすすめしています。
上司はあなたに異動されると困るケースもあるので、異動の相談は人事の人に相談したり、役職者など立場の高い人に相談したりするのがいいです。
転職もあり
社内での異動が期待できない場合には、転職の選択肢も考えたほうがいいでしょう。
リクナビNEXTなどの転職サイトも有効ですが、キャリアのアドバイスをもらうなら転職エージェントも有効です。
リクルートエージェントやパソナキャリアなどの転職エージェントは日々、多くの転職希望者に接しているため、サポートの質が高いです。
転職活動がうまくいかなければ、今の会社に残ればいいので実はリスクはそこまでありません。
さらに知っておきたいこと
ここでは、仕事のミスに対して取り上げました。
積極的なミスは許容しつつ、学びにならないミスは減らし、自分と合わない仕事からは離れることでミスにうまく向き合っていきましょう。
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