年収1,000万円というと、高年収のイメージです。
タワーマンションに住んで、ぜいたくに暮らせるイメージもあるかもしれません。
ここでは、1,000万円の生活レベルが実際にどのようなものなのかを貯金や家賃から車・マンションの購入などまで見ていきます。
目次
年収1,000万円の平均貯金額と家賃相場
年収1,000万円の平均預貯金・金融資産額
預貯金額とそれ以外も含めた金融資産の2つを見ていきます。
年収1,000万円前後ともなると、資産もかなり多くなっています。
- 単身世帯では、1,000万円になると落ちる
- 2人以上世帯では預貯金で1,000万円、金融資産2,000万円前後となる
となっています。
単身世帯は浪費からかわかりませんが、この年収帯だけ大きく下がっています。
2人以上世帯は年収と共に上がる形です。
年収1,000万円前後の平均預貯金・金融資産
世帯 | 単身 世帯 |
2人以上 世帯 |
||
年収帯 (万円) |
750~ 1,000 |
1,000~ 1,200 |
750~ 1,000 |
1,000~ 1,200 |
平均 預貯金 |
2,311 | 464 | 813 | 1,111 |
平均 金融資産 |
4,538 | 721 | 1,747 | 2,464 |
金融資産 中央値 |
2,250 | 120 | 1,130 | 1,700 |
手取り年収からの貯蓄率
年収をどれくらい貯金・貯蓄に回して貯めているのかも見ておきましょう。
単身世帯のほうが支出が少ない分、貯蓄比率も多いようです。
- 単身世帯では23%で13万円前後
- 2人以上世帯では14%で8万円前後
の貯蓄をしているようです。
単身世帯では、3分の1が貯蓄をしていません。
年収1,000万円前後の貯蓄比率
世帯 種別 |
単身 世帯 |
2人以上 世帯 |
||
年収帯 | 750~ 1,000 |
1,000~ 1,200 |
750~ 1,000 |
1,000~ 1,200 |
平均 | 24.0 | 22.0 | 13.0 | 15.0 |
貯蓄 しない |
13.0 | 33.3 | 7.9 | 7.0 |
10%以下 | 2.2 | 16.7 | 26.8 | 21.8 |
10%~20% | 32.6 | 16.7 | 34.3 | 40.0 |
20%~30% | 19.6 | 0.0 | 13.8 | 13.9 |
30%以上 | 32.6 | 33.3 | 12.2 | 14.0 |
出典:『家計の金融行動に関する世論調査』 金融広報中央委員会
年収1,000万円の家賃相場
年収1,000万円は税金などを引いた手取り金額は720万円程度です。
別記事でも詳しく説明していますが、月間60万円程度です。
家賃は手取り金額の3割程度には収めたいので、多くても18万円程度にしましょう。
とくに、夫婦や子供がいる家庭ではいかに家賃を抑えるかで生活が変わります。
年収1,000万円の生活レベル・家計簿事情
実際に項目ごとに生活費の内訳はどうなっているのでしょうか?
世帯ごとに独身、二人暮らし、子供1人、2人と見てみましょう。
一人暮らし・独身の生活費・家計簿
簡単なシミュレーションをすると、このようになります。
収入 | 給料 | 60万円 |
固定費 | 家賃 | 20万円 |
通信費 | 1万円 | |
光熱水費 | 1万円 | |
変動費 | 食費 | 8万円 |
交際費 | 4万円 | |
趣味 | 2万円 | |
服・日用品など | 4万円 | |
貯金 | 20万円 |
家賃次第では相当貯金ができそうです。タワーマンションに住めるレベルです。
よほど散財しない限り、お金は貯まっていくでしょう。
趣味がある人は趣味にも使えますし、交際費や食費に回しても十分に貯金できる範囲です。
とくに趣味がないという方は、Pairsやwithなどのマッチングアプリもおすすめです。
気がついたらどんどん時間は経っていきます。時間に余裕があるうちに動いておいた方がいいです。
二人暮らし・夫婦の生活費・家計簿
二人暮らしの場合でも多少ぜいたくができるレベルです。
たまに海外旅行に行ったり、家や車を買ったりしてもそこまで問題ないでしょう。
子供がほしい方はしっかり貯金をしておきましょう。子供がいない世帯では余裕があります。
子供1人・2人・3人以上の生活費・家計簿
3人家族、4人家族になると、子供の出費がどんどん増えます。
保険なども考えたほうがいいでしょう。子供2人の場合にはこんなイメージです。
収入 | 給料 | 60万円 |
固定費 | 家賃 | 15万円 |
通信費 | 1.5万円 | |
光熱水費 | 1.5万円 | |
保険 | 2万円 | |
変動費 | 食費 | 7万円 |
交際費 | 2万円 | |
教育費 | 5万円 | |
趣味 | 2万円 | |
服・日用品など | 2万円 | |
貯金 | 22万円 |
家と子供をどうするか?
上の例では結構、貯金できるように思うかもしれません。
ポイントになるのは家と子供です。大まかに以下のように分けられます。
- 住宅+子供2人は相当節約が必要
- 住宅+子供1人はやや余裕ありだが、ぜいたくはできない
- 住宅なし+子供2人はやや余裕ありだが、老後不安
年収1,000万円あっても子供と家次第ではすごい余裕があるというわけではないです。
たとえば、子供2人を育てる場合には、公立・私立にもよりますが、2,000万円~3,000万円かかります。
すべて公立で2,000万円だとして、年に200万円貯めても10年かかります。
住宅ローンが少し高くなってしまうとそれだけでも厳しいでしょう。
自分がどれくらいの生活レベルにしたいかを考えたほうがいいです。
年収1,000万円のマイホーム・住宅ローン事情
ローンは可能か不可能かでいうともちろん可能です。
ただ、子供や老後も含めて慎重に計算しましょう。
世間的に年収1,000万円は高いほうですが、実はぜいたく三昧できるレベルではないです。
5,000万円、6,000万円のマンションも可能か?
とくに子供がいる場合には、住宅ローンをしっかり考えないと危険です。
ローンはただの借金で、5,000万円を借りると返済額は金利・期間によっては6,000万円近くになります。
いくらなら借りれますか? という非本質的な話題がありますが、あなたの生活費次第です。
いくらなら可能かどうかということではなく、実際に無理せず返せるかどうかを考えましょう。
そもそも本当にどうしても家が必要なのかも考えましょう。
年収1,000万円の車・ローン事情
車に関しては住宅ほど厳しくはありません。維持費と購入費をあわせて考えます。
車は維持費(税金、保険、ガソリン、駐車場)だけでも1~2万円かかります。
購入もローンにした場合には、金利もありますし、月々の生活費をさらに圧迫します。
家、車、子供2人となると、注意が必要なので、計画するようにしましょう。
年収1,000万円の仕事・年収を増やす方法
年収1000万円から収入をさらに増やすにはどうすればいいのでしょうか?
資産運用で増やす
一定の貯蓄があるのであれば、お金でお金を儲ける方法もあります。
自分で株式の取引を行う場合には、DMMや楽天証券で口座を開いておきましょう。
自分で株式はちょっと、という方は、投資信託などもありです。
三井住友アセットマネジメントの投資信託やウェルスナビのロボットアドバイザーは、ほとんど手間がかかりません。
転職して年収を上げる
転職はやり方さえ間違えなければ、年収を上げるだけではなく、より充実した仕事に取り組める可能性があります。
とくに、年収1,000万円を超えている方は応募できる求人が大きく変わるチャンスです。
2つのポイントを押さえると、成功確率が大幅に上がります。
在職中に転職活動をする
よくある失敗のパターンがいきなり会社を退職してしまうことです。
僕も経験がありますが、退職すると経済的にも精神的にも不安定な状態になります。
転職はうまくいけばすぐに決まりますが、予想以上に時間がかかることもあります。
焦って決めないようにしましょう。
ハイクラス向けの転職サービスを使う
年収1,000万円以上の人はハイクラス向けの転職サービスを活用しましょう。
それは活用できるサービスがこのレンジから変わってくるからです。
転職をしたことがある人もない人もリクナビNEXTやマイナビは聞いたことがあると思います。
こうしたサイトは万人向けの転職サイトなので、求人も玉石混交です。
企業からスカウトが来ても、一斉送信のコピペのようなものもあります。
具体的には、JACリクルートメント、ビズリーチ、CAREERCARVERなどです。
検索できる求人の質もスカウトで来る求人もまったく違います。
年収1,500万円以上といった求人もあります。
ベンチャー企業の経営陣のポジションや外資大手企業の求人なども来ます。
ぜひこの年収帯の人はぜひ登録しておきましょう。
JACリクルートメント
公式サイト:https://www.jac-recruitment.jp
- ハイクラス案件、海外案件に強い
- 求人の質も年収も高い
- アドバイザーは優秀
JACリクルートメントは大手ですが、ハイクラス求人や海外求人に強いです。
求人の質は非常に良く、総合系の中では抜きん出ていています。
また、アドバイザーも優秀で、サポートの評判もいいです。
一度、登録しておくと継続的に求人が紹介されるので、ハイクラス案件を狙う人は必ず登録しておきたいエージェントです。
転職エージェントに相談する
もう1つは転職エージェントを活用することです。
求人のレベルが上がると、このような理由から難易度が上がります。
- 非公開求人が増える
- マッチングがしにくくなる
- 選考もシビアになる
「うちの会社で副社長を募集します!」という求人広告を見たことないですよね?
ポジションが上がると表に出せない情報が増えます。
専門性も上がるので、自分にぴったり合う求人も少ないです。
選考もある程度のポジションであれば、企業側も力を入れてチェックします。
このすべてで、あなたの成功をバックアップしてくれるのが転職エージェントです。
彼らは非公開求人を扱い、あなたに合った求人を探し、受かるためのアドバイスもしてくれます。
転職エージェントの人は、毎日のように新しい人と会い、転職のアドバイスをしています。
せいぜい数回しか転職を経験しない人からすると、彼らは力強い戦力です。
ハイクラス案件にも強い転職エージェントを紹介するので、ぜひ相談しましょう。
重要なのは、実際にレジュメを登録したり、転職エージェントに会ったりして動いてみることです。
転職は年齢との勝負で30歳・35歳・40歳とタイミングによって選択肢の数が大きく変わります。
感覚的にはそれぞれのタイミングで、半分ずつになっていくイメージです。
転職を考えている人は少しでも早めに動くようにしましょう。
リクルートエージェント
公式サイト:https://www.r-agent.com/
- 国内最大級、10万件超えの求人数
- 転職実績も国内最大水準
- 担当アドバイザーが優秀
リクルートエージェントは間違いのないエージェントの1つです。
求人数は国内最高水準で、実際に転職している人数も最高レベルです。
土日も面談対応していますし、エージェントの人も優秀で、話が早いです。
どんな人でも登録してまず間違いないエージェントです。
普段から市場価値を意識する
とりあえず、自分の適正年収を知りたいという方はMIIDASというサービスがあります。
診断するとこのように、あなたに合った実際の求人や想定年収が表示されます。
そのまま、応募ができたり、企業から連絡が来たりします。こちらもどうぞ。
副業で増やす
本業の忙しさや業務の内容にもよりますが、副業で稼ぐという選択肢もあります。
営業や経理、事務などは難易度が高いですが、エンジニアやデザイナー、Webマーケティングなどはやりやすいです。
別記事でも説明しているので、どうぞ。
さらに知っておきたいこと
ここでは、年収1,000万円の生活レベルについて見てきました。ほかにも年収1,000万円の関連コンテンツがあります。
お金だけが重要なわけではありませんが、少し収入が増えるだけで、キャリアの選択肢は格段に増えます。
ほかにも年収やキャリアに関するコンテンツを書いています。あわせてご覧ください。
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