僕が『君の名は』を見ても面白いと思えなかった3つの理由を分析

映画館で映画を見るのは1年で数本程度なのだが、『君の名は』があまりにも話題になっているので、見に行ってきた。

結論からいうと、前評判の影響で期待が大きかったせいかそこまで面白いと思えなかった。

世間では非常に良い作品と言われているので、自分の感覚とのかい離が気持ち悪いので、良い評価と悪い評価をちょっと調べたうえで書いていきたい。

ちなみに、個人的にシンゴジラは面白かったので、なんでも否定したいタイプの人間ではないと思う。

面白い派の理由

  • 映像が綺麗
  • 予想外のストーリー
  • 適度にわかりやすいストーリー
  • RADWIMPSの曲がいい
  • 新海誠すげぇ

面白くない派の理由

  • 話に矛盾がある
  • ストーリーが薄っぺらい
  • 意外性のないストーリー
  • ご都合主義
  • 新海誠終わってる

こうやって並べると圧倒的に面白くない派の意見がものすごく、性格の悪いやつに思えるのが非常に残念だ。感情的な議論が多い中でこの人のレビューに個人的に共感した。

そして、ここから自分が違和感を持ってしまった理由を3つほどご紹介したい。

1. ご都合主義が過ぎる

もちろんハッピーエンドになったりとか予定調和みたいなものは少なからず作品に入り込むものだということはわかる。

ただ、設定がルール無用ってくらい自由に変えられてしまっているのに違和感があって納得できなかった。

たとえば、時間軸一つをとっても、

  • 時間軸1:隕石がぶつかって多くの被害者が出た世界、
  • 時間軸2:隕石がぶつかる前に行ったが、みんなを説得しきれなかった世界、
  • 時間軸3:町長が避難訓練をしてみんなが救われた世界

といったように、時間を自由にいじりすぎていてそれぞれに対する説明もたいしてない。これだとなんでもやり放題で共感ができなくなってしまった。

時間軸のループ自体は、ハルヒからまどマギからひぐらしから使い古されているのだが、その扱いがあまりにも雑すぎる。

ほかにも二人が入れ替わるタイミングだったり、記憶が消えるとき・残るとき・やや残るときの使い分けだったりもロジックがなく、ストーリー上で最も都合が良いものが選択されていることも違和感を強くしている。

2. 1つ1つのエピソードが浅く弱い

父親のエピソードなどが特にそうだが、登場人物の葛藤みたいなものがほとんど描かれていない。祖母と父がなぜ喧嘩をしたのか、なぜ父親が町長になったのか、娘と町長の関係はどうなのか。

三葉の都会に行きたいというエピソードも一般的に田舎にいる人が都会に出ていきたいというレベルもほとんど変わらず、入れ替わったりするほどのものに思えない。

2人それぞれに関しても人間性があまり現れていなく、特に男側に関しては友達がいてバイトをしているという程度で、感情移入が非常にしにくい設定になっている。

三葉にしろ、昔から霊感が強かったとかもう少し、確かにそうだろうなと思わせるようなエピソードを入れ込んでいたり、親切な設定になっていれば良かったとのにと思ってしまった。

全てが一行の説明で済まされている感じで、だったら父親の話とかいらないからもっと強烈なものを1つ入れてくれと思う。

3. 雰囲気美人だが、よく見るとかわいくない

綺麗な映像だったり、RADWIMPSの音楽だったり、青春という舞台設定だったり、新海誠という名前だったりで何となく雰囲気的に良い映画っぽくしているが、1つ1つを見てみるとそんなに話題になるものでもない。

マス向けに刺さるようにヒットする要素を散りばめて上手に宣伝をしてというのをちゃんとやった結果、期待通りの結果が得られたような感じかなと。

西野カナの曲を聴いたときの気分に近い。震える。

これ見たことあるな、みたいなものの組み合わせだけど、パッケージがすごい綺麗にできたから売れましたという感じで、ここまで絶賛されていなかったらもう少し冷静に見れたかもしれない。

結局、見る人の性格の問題でしょう。

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