こちらもシンガポールから日本に帰るよりもマレーシアから帰った方が安かったので、バスでマレーシアに向かったときのお話です。こちらはほとんど滞在しなかったのでかなり軽めの内容です。
雑感
国としてのビジネス面と生活面のバランス感が非常に良いと思います。シンガポールほどコストが高くない割には地理的な条件やアクセラレータやVCが充実していたりと環境が整っています。
シンガポール同様、国でもスタートアップ育成に力を入れています。シンガポールで起業するのであれば、マレーシアでやってもいいのではないかと思いました。
生活に関しても東南アジアの中でも安い国に比べると多少高いものの、日本人が求めるクオリティのものに対するコスパでいうと非常に良いです。実際、日本人のお年寄りが多く、ブギビンタンの屋台に行くと必ず数組には会います。
一人当たりGDP、人口
- 1人当たりGDP 9,545$
- 人口 3,075万人
シンガポールに次いで1人当たりGDPが高いです。
人件費、物価
- 大卒初任給で9万円程度
- 食事はコーラが50円、屋台の食事で120円、レストランで200円程度
- 移動は電車が60円~
物価の割には賃金が高いです。
事業機会・難しさ
国が発展しており、購買力の高いユーザーが多いことは魅力的。市場の大きさからして基本的には他国展開を前提にするため、国を超えて事業を展開できるようなビジネスになっている必要があります。
実際、システムをそのまま流用できるようなプラットフォームのビジネスが多いようです。Grabだったり、Jobstreetだったりマレーシア初のサービスで成功しているものも多いです。
関連する日本人
澤田将司
大学卒業後、マレーシアに行き、起業した方。
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生活面
非常に過ごしやすいです。食事は多少変わるかもしれないが、少なくとも都市部においては日本と同じように生活ができます。
個人的に
シンガポールのコストの高さを考えると、さらにマレーシアに拠点を移す会社も増えていくと思います。
一方で課題としてはやはりマーケットがあまり大きくないことと、アジア特有のカオス感みたいなものはなく、爆発力はなかなか期待できなさそうなところです。
位置的にも複数国に展開するうえで非常に有効だと思うのですが、国が変われば全くマーケットも異なるので、マレーシアを経由するのでなく、直接、進出国に行ってもいいのではないかという考えもあります。