トランプとゲス不倫に見る個人の影響力と不満の話

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2016年を振り返ったときに、世界においてはBrexitだったり、トランプ大統領だったりとそれぞれの国において断絶とも言えるような階級(属性?)の違いが浮き彫りになり、エリートと呼ばれるような階級に対する一般労働層の怒り、力を強く感じた1年だった。一方で、日本ではそうした国ほど格差が広がっていないからなのか、未だに1億層中流という意識があるからなのかわからないがその矛先は身内に向かっていることが多かったように思う。いくつか象徴的な出来事を取り上げていきたい。

不倫問題

今年はベッキーに始まり、育児休暇中の衆議院議員やファンキーや乙武さんなど不倫の報道が非常に印象的な年だった。不倫の件数自体が例年に比べて、多かったのかはわからないが、その発生した事象によって今まで以上に大きなダメージを受ける人が多かったことは間違いない。芸能人であれば、休業をしたり、議員であれば辞職をしたりと謝罪しても許されないような空気感が流れている。

言葉狩り

あえて言葉狩りというネガティブなワードを使うのはこのことを僕自身があまり快く思っていないからだ。以前は国会議員が不適切な言葉を使うことによって、その立場を追われることもあったが、最近ではそれがより広範囲の人に適用されるようになっている。ブログで強い言葉を使ったことによって、テレビのレギュラーを全て無くす人がいたり、テレビやツイッターでつぶやいた言葉が文脈を無視して拡散され、本人が想定していなかったダメージを受けることもある。流行語大賞で「保育園に落ちた日本死ね」というワードが入ったことにもその表現について批判がされる時代になった。

袋叩き

上の2つとも重なるが、何か問題が起きたときにその問題に直接関係ない人も含めて、対象を袋叩きにされることが非常に多くなった。例えば、直近ではDeNAのキュレーションに関してその作成方法やコンプライアンスに関して指摘があり、関連する個人がボロクソに叩かれ、その問題とは直接関係のない過去の出来事や通常であれば公にされないような情報も含めて報道されてしまった。他にも大学生が問題を起こすとすぐに特定され、当事者同士で話がついているものに関しても、掘り下げられて、避難されることも多くなっている。

個人的にこれらの問題は大きな世の中の流れの中で説明できると思っている。

背景1:一般個人が力を持つようになった

これはweb2.0くらいからずっと言われていることだが、マスメディアが非常に力を持っており、影響力がきわめて限定的な一部の人に集中していた状況が変わってきているのが大きいのだと思う。ブログに始まり、SNSが浸透し、たった1つのメディアへの書き込みやtwitterでのつぶやきが、国会で討論されるようになったり、自分が所属しているコンビニを潰してしまったりと良くも悪くも個人の影響力が強くなってきた。今までは、何らかの能力において秀でている人に集中していた力が全ての人に行き渡る中で想定外にネガティブに触れているように感じる。ここらへんは自然に任せても改善は難しいので、色々と規制をしていくしか無いように思う。オンラインのメディアでいち早く情報が手に入れられるようになった一方で、嘘のニュースが本物よりも拡散されたりと旧来にはなかった問題が各所に見られている。ネット上での叩きも今はかなり曖昧になっているが、酷い場合には法律で取り締まったりすることが必要になるのではないか。

背景2:社会における不満がたまってきている

日本においてイギリスやアメリカで起きたような革命的な出来事は起こっていない。それでも、経済成長の停滞や高齢化、以前よりも広がってきている格差などを背景に世間の怒りが少しずつたまってきているのではないか。ちょうど僕のような世代は経済成長やバブルを肌で感じることを無く育ってきた。成長しているときには、見逃されてきた多くの問題が表出し、同じくらいだと思っていた格差が広がっていき、高齢化を含めた国の先行きに対する不安などが不満となってきているのではないか。つまり、個人の発言権・影響力が強まったことに加え、みんなの中にあった不満が少しずつ積み上がったことで、わかりやすい攻撃対象を叩いて発散させるという行動が増えてきているのではないかと思っている。誰が見ても悪いと思うことに対して、正義を振りかざしながら叩くという非常に安全な方法でみんなはストレスを発散する方法を覚えてしまったのかもしれない。

個人的にこれらは過渡期における問題であって、長期的には法律が制定されたり、社会規範ができていったり(自然には難しいのだろうか)して改善していく問題だと思っている。別にこれは日本特有の問題ではなく、海外でも同じように起きていることであって、印象としては海外の方がそうした法律面などでの対応を進めていく傾向にあるように思う。

個人としてはこうした中にあって、便乗して叩いたり、特定の誰かをねたんだりせずに、自分の関心事に邁進できればと思う今日この頃です。

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