なかなか転職が決まらないと焦りますよね。
とくに前の会社を離職してしまっている場合は、収入がないままで貯金残高が減っていく状況かもしれません。
恥ずかしいことに自分はこれを何回か経験しています。転職活動は在職中にやることが鉄則ですね。
転職活動は一般的に3ヶ月~6ヶ月前後の活動期間の人が多くなっています。
これよりも長くなると、なかなか決まらないということになります。
実際には、若いときにはすぐ決まることも多いですが、30代後半・40代以降などは1年近くかかることも珍しくありません。
長くなると時間だけではなく、精神面に関しても落ち込んだり、自信をなくしたりということがあるかと思います。
ここでは、なかなか転職が決まらない人にありがちなことやその対策についてお伝えします。
1. 目的は明確ですか?
すべての原動力になるのが目的です。
あなたが今回の転職で得たいものは明確でしょうか。 一番譲れないものは決まっていますか?
自分なりの基準を明確にしておくと、進めやすくなります。
もしかすると、もっとも譲れないもの以外は妥協する必要があるかもしれません。
2. そもそも受けるところ間違っていませんか?
書類で落ちることが多い、1次面接で落ちるという人は受ける会社が間違っている可能性があります。
たとえば、会社の採用では、下記のように表には出ない基準で選別していることもあります。
- 短期離職者を採用しない
- 転職回数が一定回数以上の人は採用しない
- 同種類の業務経験がない人は採用しない
- 一定の学歴までしか採用しない
- 一定の年齢までしか採用しない
新卒採用と違って中途採用では企業側の期待も明確で、合わない人はどうしてもあっさり落ちてしまいます。
あなたの経歴次第で受かりやすい・受かりにくいということはあります。
ここは、わかる人にアドバイスをもらった方がいいです。
3. 理想高くありませんか?
今の日本では、仕事がないということはありません。
有効求人倍率は1.5と高く、求職者に対して仕事は1.5倍と、ありあまっている状態です。
つまり、仕事を選ばなければ高い確率で仕事を得られる状況にあります。
その状態で決まりにくいということは知らず知らずのうちに、ハードルが上がってしまっているかもしれません。
- 大企業しか行きたくない
- 場所・給料・仕事に関して厳しい条件が多い
- 前の企業よりも大幅に給料を上げたい
- 未経験の転職でも給料を上げたい
- 正社員経験がないが、正社員になりたいし、業務にもこだわりたい
- 転職回数は多いが、有名企業に行きたい
あなたの経歴と条件を整理して相談しましょう。
4. 十分な数を受けていますか?
何社エントリーして、何社の面接に行きましたか?
もしかすると、単純に行動量が少ないかもしれません。
面接に数社しか行っていないという場合には、エントリーする量が少なかったり、受かりにくいところを受けている可能性があります。
ただ、たくさん受ければいいというわけではありませんが、やはり打率は狙いによっても異なります。
わかりやすい方法は行動量を増やす方法です。
すでに100社以上にエントリーしていたり、面接で20社以上受けているという場合には、行動量ではなく、内容に課題がある可能性もあるため、そこを見直しましょう。
5. お金はありますか?
自分の経験談ですが、お金が減っていく状況にあるとどうしても不安になりやすいです。
もしあなたが在職中であれば、できる限り在職中に活動を始めましょう。
もしあなたがすでに離職中であれば、できる限り費用を節約しましょう。
家賃・通信費・食費などは努力次第で削れる部分もあります。
また、なにかしらの方法で少しでも稼げると気持ちが楽になります。
以前、フリーランスの仕事について解説した記事もあります。
よろしければ、こちらもどうぞ。
6. 選考書類は大丈夫ですか?
若いときには、書ける経験も少なく差がつきにくいですが、年齢が上がってくると重要さを増します。
履歴書は工夫の余地も少ないですが、書き方によってはネガティブに取られることもあります。
職務経歴書は人によって大きくクオリティが違います。
もし書類で落ちることが多い場合にはそうしたものも見直したほうがいいかもしれません。
面接に進んだ場合にもあなたの書類は使われ続けるので、少しでも魅力的にできるとその後も進めやすくなります。
7. 面接での受け答えは大丈夫ですか?
もしあなたが面接には呼ばれているという場合には、少なくとも書類を見てあなたに会ってみたいと思ったということです。
受かる可能性がない人を面接に呼ぶほど、余裕がある会社も少ないので、その意味では常に受かるチャンスはあります。
そこで、選考に進まなかったということは、
- 受け答えの内容がよくなかった
- 雰囲気が合わなかった
ということになります。ここでは、受け答えの内容に関して見ます。
たとえば、このようなものがチェックポイントになります。
- 質問した内容と回答がずれている
- 志望動機が曖昧
- 自己PRがよくわからない、業務との関連性が弱い
- 職務経験を魅力的に説明できていない
- 将来のビジョンが不明確
- 前職を辞めたい理由が自分の会社でも当てはまりそう
もしある程度、答えられているのに、選考が進めない場合には、雰囲気が合わなかったのかもしれません。こちらも下で解説します。
8. 落ち込んでませんか?
面接では、受け答え以上にあなたの雰囲気についても見ます。平たくいうと、明るいか・雰囲気が会社に合いそうかを見ます。
とくに、どの会社でも気にするのはあなたが明るいかどうかを気にします。
自分で採用面接をするときにも最初の1分くらいでだいたい雰囲気に関してはチェックが終わります。
転職が長期化する人・すでに長期化している人は、暗かったり、落ち込んでいるケースを見ます。
それがいいか悪いかは別として、あなたの能力・経験を働く前に正確に測ることはどの会社でもできません。
ほとんどの場合には、明るそう・大丈夫そう・馴染めそうといった印象で決めます。
さすがに40歳を超えて明るいポテンシャル枠の人を採用するのは難しいですが、20後半~30前半まではかなり印象に左右される部分があります。
9. 身なりは大丈夫でしょうか?
雰囲気にもつながりますが、身なりに関してもかなり見られます。
明らかにくたびれたスーツ、しわのついたシャツなどは印象が悪いです。
ぜひ自分の服装や受け答えを自分でも鏡で見てみましょう。面接官の気持ちが少しわかるかもしれません。
【解決策】プロに相談しましょう
転職活動に詰まったときには、必ずプロの人に相談しましょう。
ここまで見てきたように、採用に至らない理由はさまざま考えられます。
ただ、採用のお断りに関してその理由が説明されることはほとんどなく、あなたの中で原因がわからないということも多いのではないでしょうか。
そのような状態で頑張り続けるのは大変だと思います。
彼らに相談して会社の情報をもらったり、あなたの選考書類や面接に対してアドバイスをもらいましょう。
- 自分の受かりやすい会社
- 自分が希望する条件の難易度
- 自分の選考書類の内容
- 自分の面接での受けこたえの問題
- 自分の雰囲気
相談相手としては、転職エージェント・ハローワークをおすすめします。
たまに家族や友人に相談する人もいますが、残念ながら彼らは転職のプロではありません。
経験が限られてしまい、間違ったアドバイスもしやすいですし、求人やマッチングに関する情報はそこまで期待できません。
迷ったら転職エージェント
まず、転職エージェントをおすすめします。
ハローワークとの比較でいうと、転職エージェントは企業から報酬をもらって運営しているので、求人の質が良く、エージェントのサポートも熱心です。
彼らは求職者の採用決定に対して、100万円~の収益を得るため、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
逆にいうと、あなたの意図とは関係なく、転職しやすい会社を勧められるようなリスクはあります。
エージェントに関してはこちらの記事もぜひご覧ください。
万人向けのハローワーク
転職エージェントの場合には、採用されないと収入が得られないため、転職しやすい人が優先されます。
つまり、若い人、学歴が高い人、経験が豊富な人、年収が高い人などです。
彼らにサポートが難しいと思われると、求人を紹介されなかったり、サポートが十分に受けられないこともあります。
そうではない人にも開かれているのがハローワークです。
政府によって運営されているので、原則としてはどんな人でもサポートしてもらうことができます。
無料で登録できるため、求人の量も多いです。
ただ、求人の質や相談員の質に関しては、ばらつきが大きいため、その点は注意する必要があります。
最後に
転職がなかなか決まらないと焦るかもしれません。自分で抱え込まずに、周りの人にも相談しましょう。
気分転換に友達と話したり、飲んだりもいいですが、転職の相談はプロにしましょう。