【書評】メタップス社長佐藤航陽さんの『未来を先回りする思考法』を読んで

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面白かった。佐藤さんはブログ記事や取材記事で見たことがあって、若いなと思ったのと抽象的過ぎてついていくの大変だなという印象だった。内容は個人的にわかりやすく(実践できるかは別ですが)、著者にしては、一般人向けに書いているのかなという印象。

原理を考えること

僕らは目の前の現象だけを見ることによって未来を読み誤るという話。Facebookだったり、iPhoneが流行らないと考えた人とそうでない人を分けたのはその未来を見極める思考法の違いということだった。それは歴史からある程度の予測がつくということ。で、それを理解できない人はきっと、バズワードみたいなものに振り回されるのだろう。例えば、本質的にはマーケティングを技術によって効率化するという流れがあるのだが、表面上には、マーケティングオートメーションだったり、コンテンツマーケティングだったり、インバウンドマーケティングだったりの言葉に振り回され、とりあえずツールを導入したり、よくわからないまま企業で予算がついてしまうこともあるのではないか。ちなみに、細かいのだが、普段自分ではあまり原理という言葉は使わないのだが、本質とはどういう意味の違いがあるかがよくわからない。そこで、調べてみると、本質はその物自体の根本的な性質を指すのに対して、原理は根本的な法則を指すとのこと。

イノベーションは必要性によって生まれる

日本でイノベーションが生まれない理由についてその必要性が無いからという話が書かれており、非常に納得感があった。ユダヤ人は迫害があったから、金融技術によってお金を増やすようにしたとか、イスラエルでイノベーションが起こるのは、イスラエルの内情が不安定だからというのは面白かった。自分がこのままでは日本と個人で思う一方で、全体として変化が起きないことに関して、何となく納得感を得ていたのがすっきりした。アジアの国に行ったときに、一生懸命売り込みをしている人や夜に身の危険を感じたりするが、そこには、生活がかかっていたり、その方法以外が取れなかったり(取りにくかったり)と、その必然性があるから全てのことは起きている。ヨーロッパに行くと、スーパーの前で寝泊りしている若者を見る。アメリカだと、明らかに治安の悪い地域があって、現地の人でも立ちよらない場所がある。それに比べると、日本は安心だし、親切だし、快適すぎる。このような状況でその必然性は生まれないんだろうなと。

タイミングは未来に合わせる(早すぎず、遅すぎず

もう1つ、非常に共感したポイント。これは起業する上ではかなりクリティカルだと思うのだが、ある変化が起きるとしてその変化を捉える必要があるということ。早すぎても遅すぎてもいけない。これは、インターネットの黎明期に今流行っているようなサービスが数多く存在したものの、時代を先取りしすぎたために、失敗したという例から自分も感じていた。特にテクノロジードリブンの場合は起きやすいのではないか。新しい技術がソリューションと共に出てくることはほとんど無い。ある技術が生まれるからその活用を考えるという流れが大半だ。位置情報サービスだって、最近はいろいろなサービスに応用されているが、最初はそれを活用とした多くのサービスの残骸が積みあがるばかりだった。(今でいうCtoCだろうか)

人の感覚に逆らわないこと

本書に触発されで、自分が普段考えていることも1つ残しておきたい。(もしかしたら似たようなことが本にも書かれている可能性はあるが)新しいサービスの1つの典型的なミスがユーザの行動を変えることだと考えている。つまり、今までお金を払っていないものを払わせたり(しかも多くはお金を出すほど切羽詰っていない)、今までしていないことをさせたり、(レビューを書かせたり、チェックインしたり)そういったことのハードルを低く設定して、やってくれるだろうというケースは多々ある。例えば、これは供給側の問題だが、自分が電子書籍に携わっていたときにも、やはり出版社の経営層にもう少しITが浸透するないしは、より若い人にならないと普及しないと感じた。つまり、ユーザとしては、電子書籍は便利だが、未上場の世俗経営中心の出版社からすると、紙が売れなくなる可能性があるのに、わざわざ電子を促進しないし、おじいさんからするとそもそも、ITが全くわからない。(ブラウザにIEを使うような人達だ)消費者観点でも、今生まれてきている多くのCtoCサービスに関してももっとシェアの概念だったり、副業で稼ぐみたいな概念だったりが浸透しないと難しいと思うんだよね。その人の進む方向のちょっと前にサービスを置いてあげるような感覚が必要なのではないか。

にしても、上場前の調達の是非やバリュエーションは置いておいても、1個上で海外比率が国内比率を上回る会社を運営、時価総額は300億近くとは正直にすごい。

Mohi@28.819

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