【書評】人間関係・コミュニケーションを改善したい全人類に勧めたい一冊『人を動かす:デール・カーネギー』

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自己啓発書としては最高の部類に入る

自己啓発書という響きはあまり好きではないのだが、日々生きていく中で、スキルセット以上にマインドセットが重要だと認識させられる。社会人になってもう数年経つが、センスのあった仲間がいつのまにか、パッとしなくなっていたり、逆に心配だったやつが活躍しているケースも少なくない。その違いは仕事や自分の目標に対する向き合い方が大きい。目的意識の無い人が圧倒的に成長し続けるのは難しい。そんな中で、僕が最もお勧めとするのは、『人を動かす』、『7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー』、『思考は現実化する ナポレオン ヒル』の3冊だ。最近では、読むこともだいぶ減ったが、一時期このような本を読み漁っており、だいたいどの本も同じようなことが書いてある。『○○力を上げる3つの方法』とか、『今日からあなたも○○に』みたいな本を読むくらいならこの3冊を繰り返し読んだ方がよっぽどタメになるだろう。

コミュニケーションと人間関係の原則に焦点が当たる

良い本は原則について書き、そうでも無い本は上っ面の現象について書いてある。この本を読むたびに新しい発見があり、自分ができていないことを認識させられる、典型的な良書だと思う。『思考は現実化する』では、目標の明確化と潜在意識の活用が、7つの習慣では目標の明確化に加え、オーナーシップと自分の指針の重要性がそれぞれかかれており、本書では人間関係やコミュニケーションに関して書かれている。

事例を含めて分かりやすいが、実践は難しい

内容としては、人との付き合い方で重要だと思われる思考や行動を列挙されている。それは決して体系的とはいえないかも知れないが、主要な論点がまとまっている。内容は決して難しくない。1つ1つ事例が載っているし、一見当たり前のことが書いてある。では、それを実践できているかというと自信は無い。取り立てて重要なのはやはり最初の二章で、特に第一章の、「盗人にも五分の理を認める」、「重要感を持たせる」、「人の立場に身を置く」という3点は群を抜いて重要である。

人間関係は重要感をいかに持たせるかということ

詰まるところ、人間関係は重要感を持ち合うということ、コミュニケーションは重要感のやりとりだと思っている。要は自分のことが大切にされているかどうかがみんな不安なわけである。自分の存在は認識されているのか、自分は貢献できているのか、自分は必要な存在なのか、自分じゃなきゃいけないのか、そういったものをいかに満たすかがコミュニケーションではないだろうか。つまり、相手の価値基準を基に相手が自己重要感を感じるようになること。そのために、相手に話しかけたり、話を聞いたり、褒めたり、貢献を確認したり、様々な手法があるわけだ。

タイプの違う相手の価値観に合わせることの難しさ

最近、ちょうど後輩に初めて部下ができたタイミングでこのような話をしていた。その後輩とか部下は少しタイプが違う。後輩は感覚派で部下はどちらかというと論理的に考えたいタイプだ。初日の振り返りの際に、その部下が「自分だったらそうは思わないのに」だったり、「プライドが高いので話のもっていき方を悩む」みたいな話をしているのを聞いて、部下を持つ初めての人が誰もが通る道だと感じた。自分と同タイプの人への対応は比較的簡単だが、こういった自分と違うタイプの人に対して、どう対応するかが難しい。いかに相手の価値観に合わせて、自己重要感や承認欲求、成長を満たしてあげるかが極めて重要だと感じた。

相手に対して、純粋な関心を持つことで理解を深める

二章以降は一章に比べると、原則的ではありつつも、スキル的な側面も増えてくる。二章の内容は、「誠実な関心を寄せる」、「笑顔を忘れない」、「名前を覚える」、「聞き手にまわる」、「関心のありかを見抜く」、「心からほめる」の6つ。この中で、取り立てて重要だと思われるのは誠実な関心を寄せるというものだ。他のものも重要度が低いわけではないのだが、できていないときに致命的になるのは相手への興味だろう。自分だったらそうは考えないのに、自分が若いときには、自分が・・・といった自分基準が多くの場合に齟齬を生んでいる。

自分の好きな人や好きなもののように他人を考えること

「なるほど、わかった。」ただ、いつも難しいのはその実践だ。僕の場合は、ビジネスのことを考えるのが好きなので、上司に「ビジネスモデルのことやビジネスを拡大することを考えるようにひたすら○○君(さん)のことを考えてみたら」と言われて、他人のことを深く考えるようになった。その人のスキルではなく、その人の今までの経験や仕事への姿勢・個人的な趣味からその人がどういった価値基準で生きているのか、何がその人にとって大切なのかを考えるようになった。自分の好きな人や好きなものについて考えるときのようにもっと知りたいと思うこと、その繰り返しで少しずつこうした能力は上がっていくのではないだろうか。

Mohi@Day8

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