希望と絶望の入り混じった20代を振り返って

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景気であれ、株価であれ、モチベーションであれ、時期によって変動がある。20代を俯瞰してみた時に、自分の中で実感として変動が大きかったのは、世の中だったり、人だったりに対する期待値だった。もうすぐ30になるが、たぶん人生の中でも今が一番低いかもしれない。いくつかの項目で振り返りたい。

20代の前半は色々な人に会った。それは、セミナーだったり、学生団体だったり、NPOだったり、就活だったり、会社だったりしたが、ちょうど20代の半ばくらいだった。それは期待値と実態のギャップだった。もちろん、会った中で本当にすごいと思う人もいたのだが、多くの人は自分の期待するような人たちではなかった。僕は生きていく上で、どのような使命や目標を持っているのか、もしくはどのような価値観を持っているのか、それらを踏まえて現在どのようなことをしているのかということが人間の基礎だと思っている。一方で、一部の起業家や政治家、有名人を除いてはそのような価値観を持たず、さしたる目的もなく、惰性で生きている人を大量に見たからだった。もちろん、全員がそのような人間ではないが、無作為に人に会ってもあまり効率が良くないことがわかった。このように考えてから人に会うことは非常に減った。新しい人に会ってがっかりすることに疲れてうんざりしたからだ。最近に至っては特に顕著で、ジャカルタに移ってから会った日本人は全部入れても10人前後ではないか。インドネシア人もオフィスの人以外とはほとんど関わっていない。めったにないイベントやパーティーの誘いも断っている。こっちに来てから飲みに行ったのも半年で3人とかしかいない。さすがに今が最低だと思うのでこれは改善していきたい。

20代の前半は本をよく読んだ。大学自体はビジネス書ももちろんだが、アカデミックに近い経済学の本だったり、経営学、哲学、心理学の本などを読んだ。社会人になってからもベストセラーの本やその時々に必要な知識を得るために本を読んだ。今はあまり読まなくなった。これは20代前半に比べて投資効果が減ったからかもしれない。特に、ビジネス本に関しては本のタイトルや目次を読めばだいたいどのようなことが書いてあるかわかることが多くなったし、内容を見ても今までに読んだ本の組み合わせだったり、簡単な応用だったりすることも増えた。また、仕事をしていく中でわかったのはスタートアップ的な変化が大きかったり、新しいものに取り組む場合においては本を読むことによって得られる知識が限定的になったこともある。新しい情報はネットの記事だったり、その領域で働いている人に聞く方が早いし、確実だ。以前、感じていたような本を読む前のわくわくだったりということも減ってしまった。本当は、全く異なる分野の物理だったり、科学だったりの本を読んだりすれば良いのだが、起業してからは明確に役に立つ知識以外の優先順位が下がってしまっている。これも反省すべきだ。

政治・社会システム

これは僕個人というよりも世の中のトレンドも大きいかもしれない。いわゆる資本主義だったり、民主主義だったり、国家だったり、社会保険や年金だったり、今の世界や日本におけるベースがなかなかきびしいのではないかと思っている。どうやら資本主義を追求する限り、貧困はなくならなそうだし、個人的には有力な解だと思っているベーシックインカムも多くの国で実現するのは難しそうだ。民主主義は、1億人以上が議決権を持つ会社運営と似たような無理ゲーで、国家もグローバル資本主義の枠組みというよりは自国を守るのが各国の最適解になってしまいそうな状況だ。こと日本に関していうと、圧倒的な人口と投票率を持つ老人たち向けの過去に対する投資であって未来への投資は構造的に難しそうな状態だ。こうした変化は必ずしもネガティブではないはずなのだが、高齢者の多い日本は一つ一つの対応がなかなか大変そうだ。一人一票を持つことによる納得感を他の方法で補完できないものなのかは常に考えている。

日本

日本に対する期待値は良くも悪くもずっと変わっていない気がする。というか僕が生まれてきたからほとんど人口も経済も変わっていないからあまり変わりようもない。海外に出てみると、日本の警察ほど信頼できる警察組織は他の国においてほとんどないし、時間通りに来る交通インフラやサービスレベルなど他の国に比べると抜群に良いとは常々思う。(日本語が話せる限り)観光のバランスもタイ並みに良いのではないか。本当は先進的な研究だったり、IT人材だったり、アニメや漫画などのソフトコンテンツだったり、戦略的に費用を分配できると良いのだが、日本だとクールジャパンのようなばらまきにしかならなそうなので、観光は最後の砦となりうるかもしれない。グローバルにおいては、もはやアニメの制作会社がネットフリックスの下請けになったり、日本企業が中国企業の下請けになったり、海外企業が日本をうまく活用する構造になっているのは何とも言えない気持ちなのだが、こうして海外企業や観光客、移民などを受け入れ、少しでも人口減少を緩やかにしていくのが現状、最もありそうなシナリオなのかなと思う。孫さんだったり、商社だったり、投資活動でうまくいっている例もあるので、必ずしも全てにおいて手詰まりではないのが救いかなとは思っている。家電の会社は厳しいが、自動車やカメラは未だに世界において戦えている。沈み切らないうちに観光、投資、コンテンツや何かしらで勝ち筋を見つけられるといいなと。自分もその一助になれるように海外で事業を成功させたい。

 

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