有吉・マツコはなぜ毒舌でも許されるのかを考える

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有吉のおしゃべりクソ野郎やあだ名くらいから毒舌の流れが再度、脚光を浴びたように感じている。SNSやネットメディアが発展し、ちょっとした失言も取り上げられるようになり、自由に発言することのハードルが非常に上がった中、毒舌と呼ばれるようなストレートに自分の思ったことを発言する(しているように見える)彼らは魅力的に映るのかもしれない。毒舌には、毒舌という建前の単純な悪口のようなものもあれば、好き勝手に発言した結果、炎上してしまうものも多い。そんな中でなぜ有吉、マツコが許されるのかということを考え、どのような条件を満たせば生き残れる毒舌になれるかを明らかにしていきたい。

1.挫折経験やハンデがあること

言葉はその内容以上に誰が言ったかが重要視される。大御所の人と10代のアイドルが同じことを言っても全く意味が異なってくる。したがってそういった発言をしても許される人間であることが非常に大事になってくる。一般的には挫折経験(人生経験)や見た目などでのハンデがあること。有吉であれば、一発屋として売れたものの、10年弱ほとんど仕事のない生活をしていたことだったり、マツコだったらあの見た目やオカマということがそれに当たる。マツコ自身、自分はデブでオカマだから許されているということを様々な場所で発言している。他の例でいうと、元野球選手が大御所として喝やあっぱれといっていたり、出家した人が人生相談を受けていたりするのもそうだろう。ちょっとしたネガティブな情報でも拡散されてしまったり、クレームが来る時代なので、大御所系よりも負け顔を見せつつというスタイルの方が共感されやすく(ホリエモンがゼロという本を書くくらいだし)、時代にはマッチしているかもしれない。この人が言うのであれば仕方がないというのをいかに認識されるかがファーストステップになるようだ。

2.立ち回りにバランス感があること

毒舌を言う人は少なくないが、言い続ける人は多くない。なぜなら、そのほとんどが何らかの失敗によってテレビに出続けられなくなってしまうからだ。それは公的な場で話すべきでないことを話してしまったり、大御所の人に変なかみつき方をしたりと様々なパターンがある。毒舌を使いこなすには、何を言って何を言わないかという絶妙なバランス感が何よりも必要になる。広く言うと空気が読めるということになるかもしれない。

誰を怒らせてはいけないのか

発言をする上で誰も傷つけないことは不可能だ。結婚や出産に関連する投稿でさえハラスメント扱いされる世の中で、誰をどう怒らせるか(傷つけるかが)重要になる。ここで怒らせてはいけないのはジャニーズやバーニングなどの大手事務所、気難しい芸能人、一般視聴者などになる。いかに、大手事務所が禁止している話は触れず、気難しい芸能人を扱い、一般視聴者を不快にさせないかが問題になる。これを怠ると、親族の生活保護受給で干される芸人のようになったり、テレビで万引きの話をしてテレビに出れなくなったりする。近頃では、気難しい芸能人を怒らせるよりも一般視聴者から苦情が来るダメージの方が大きいようだ。このバランス感が難しい。

番組によってスタンスを変える

毒舌の人たちはどの番組でも同じようなスタンスで臨んでいるように思われるかもしれないが、有吉やマツコは番組によってかなり立ち回りを変えている。有吉であれば、昼の番組と深夜の番組や芸人主体の番組や情報番組では明確に発言を変えているし、マツコも自分がMCで回して相手を主体に話させたり、自分で積極的にサポートしたり、出演者として切り込んだりと番組によって明確に役回りを変えている。自由に発言しているかのように見せることは重要だが、本当に自由に発言してしまうとどこかで地雷を踏む。この2人もブレイクし始めの時期はかなりギリギリの発言をしていたが、最近ではセーブした意見が増えている。

客観的に状況や自分を判断できる

前の項目と関連するが、場の状況や自分の状況を正しく判断できることが重要になる。特に、有吉やマツコの書籍で自分にどういったことが期待されているということや何をしていいが、何をしてはいけないといったことが丁寧に記述されていて、いかに彼らが自分や周りの状況を理解しているかが見て取れる。これができていないと、自分の意見と他の人の意見が同じだと思い込んで、共感の得られないことを言ってしまったり、その番組に合わないことを言ってしまう可能性がある。重ねて言うのであれば、彼らの本を見る限り、自分なりに考えが整理されていて、賢さが見て取れる。やはりある程度賢くないと難しいのかもしれない。

3.笑いのセンスがあること

笑いというかユーモアの方が適切かもしれないが、2人とも周りを巻き込みながら面白くしていくことができる。だから毒舌芸能人というとどうしても太田光やビートたけしなど芸人が多い。毒舌のコメンテーターもいるが、テリー伊藤や勝谷誠彦など単純に嫌われている人も多い。面白くならないとただの悪口になるし、あまりにも核心をついてしまうコメントは相手もダメージを受けてしまう。一時期ほど見なくなったがオネエが強かったのも自らのハンデを知ったうえで、面白くしようという意識が強かったからかもしれない。ここが非常に難しく、芸人でも水道橋博士や次長課長の河本やオリラジのあっちゃんも炎上していたりする。笑えない正論は相手を傷つけるだけなので、いかに少しでも面白くできるかが重要になる。この2人に共通するが、有吉は毒舌を言った後、かなりの頻度で笑うし、マツコも番組中にかなり笑うことが多い。結果として、本人の笑いによってダメージが中和された形になる。

結論

以上の考えをまとめると、発言が許されるような人生経験・ハンデがあったうえで、絶妙なバランス感覚を持って、笑えるような形で提供しているので、彼らは許されているのではないだろうか。したがって、空気が読める芸人やオネエ、一部の圧倒的な力を持つ大御所などが毒舌を許されるということになる。

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